2016/09/06~2016/09/24【博物館】
2016年度秋季企画展
大谷大学博物館の逸品 -重要文化財「湯浅景基寄進状」-
【2016/9/6~2016/9/24】
2016年度秋季企画展
大谷大学博物館の逸品 -重要文化財「湯浅景基寄進状」- 開催にあたって
本館には、10件の国指定重要文化財があります。例年秋には、これらをじっくりご覧いただくために、そのうちのいくつかを撰んで紹介しています。本年は「湯浅景基寄進状」です。
この寄進状は、鎌倉時代の僧で華厳宗中興の祖と称される明恵房高弁(1173~1232)が、従兄弟で紀伊国の有力御家人だった湯浅景基(生没年未詳)から寺院の寄進を受けた際に作成されたものです。この寺は施無畏寺(和歌山県湯浅町)と名付けられ、現在に至っています。湯浅一族41名の署名と、明恵の自筆証判がすえられ、武士団の信仰や、施無畏寺創建の由緒を示す根本史料です。
これに併せて今回は、明恵の伝記『栂尾明恵上人伝記』や専修念仏を批判した『摧邪輪』など、明恵に関する資料を紹介します。
また、本学の博物館学芸員課程の学生が、企画から展示までを行った「実習生展」を開催しています。併せてご高覧いただければ幸いです。