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Home > 読むページ > きょうのことば > 高い地位にある人々は三重に召使である。君主または国家の召使、名声の召使、仕事の召使である。

きょうのことば

きょうのことば - [2011年07月]

高い地位にある人々は三重に召使である。君主または国家の召使、名声の召使、仕事の召使である。

「高い地位にある人々は三重に召使である。君主または国家の召使、名声の召使、仕事の召使である。」
ベーコン(『ベーコン随想集』岩波文庫 54頁)

 フランシス・ベーコン(1561-1626)は、イギリスにおいて近代的な考え方がはじまるその先駆けとなった思想家です。ここでいう「近代的な考え方」とは、それまでの常識や権威を問い改め、人間が拠って立つことのできる新たな方法を確立しようという考え方のことです。

 当時、ヨーロッパは既に宗教改革を経験し、これまであった強固な世界観が根底から揺るがされることを目の当たりにしました。それは、実際に大きな衝突と犠牲を伴う苦しい経験でもありましたが、また同時に、様々な考え方が共存することを受け容れる素地を作ることにもつながっていきました。

 そのような時代の人であるベーコンは、哲学者として活躍したことがよく知られていますが、実はまた法律家・政治家でもありました。伝統的な思考の枠組みを再検討し刷新することに力を注ぐことと併せて、そこから得られた知見を実際の生活の中にも活かしたのがベーコンの特徴といえます。一見したところ、常識的な考え方の全く反対をいくような標記のことばは、そのような彼の思想的特徴をよく表しているといえます。

 たしかに、仕事や社会生活をする上で「高い地位」を目指すことは、古今東西の人間がもつ望みの一つであるといえるでしょう。しかし、その高い地位に就くためには、時に大きな苦労を強いられ、時に虚勢を張り、そして時に私的な時間まで費やすこともあるかもしれません。高い地位は良いものだという「常識」は一面的な思いこみにすぎず、人間は自分で望んだものによって実は縛られ酷使されているという矛盾をベーコンは指摘しています。

 この「思いこみ」を表すことばとして、ベーコンは「洞窟のイドラ」という表現をします。イドラとは偶像のことであり、ここでは正しい見方を妨げる要因を指しています。また、洞窟とは、暗くて狭いことを喩えたものです。つまり洞窟のイドラとは、人間である以上、誰もが少なからず偏った限定的な見方をしてしまうことを指摘したことばです。

 「地位は人をあらわすものだ」という考え方に一度とらわれると、どうしてもその地位がもつ利点や長所だけに注目をしてしまいます。しかし、地位というものは移りゆく相対的なものであり、くわえて、高い地位には時に過度の苦労や不誠実さえも付き物であることも忘れてはならないでしょう。ベーコンによる辛辣な標記のことばは、常識や思いこみにとらわれがちな私たちの姿を見つめ直すきっかけを示しているのです。

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