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Home > 読むページ > きょうのことば > 真は独り真なるにあらず、必ずこれ俗の真なり。

きょうのことば

きょうのことば - [2000年07月]

真は独り真なるにあらず、必ずこれ俗の真なり。

「真は独り真なるにあらず、必ずこれ俗の真なり。」
良遍『観心覚夢鈔(かんじんかくむしょう)』『大正大蔵経』第71巻83頁

 現代のようにこれまでの価値観が崩壊した時代では、人々は不安で何かしら確実なものを求めています。このような状況においては、ある人物やその人物の語ることを絶対的な真理として無批判な形で受け入れるという危うい傾向も見られます。この傾向はカルト的宗教の流行にも見て取れます。
 一般に、真や真理という語は特別な響きをもっており、何かしら力や権威のようなものを感じさせます。「真理は・・・である」「・・・こそが真理である」という形で断定的に説かれたり、さらには、それが真理であることを信じさせるために「神のお告げ」や「天の声」などという形で権威づけをされると、人々は何となく信じてしまったりします。これは真理というものの性質を知らないからでしょう。真理は外部の力や権威によって人に受け入れさせるものではありません。観察され、確かめられ、立証され、批判を許しつつそれに堪えることによって、人に受け入れられるのです。そのようにして受け入れられるとき、真理はその人を本当に生かす力を持つものになります。
 表題のことばはそのような真理の性質を示したもので、仏教の真理観を表明しています。「真理はただそれ単独で真理であるのではありません。必ず世俗のことがらの中で真理であるのです」。すなわち、真理は私たちの生活の場の中で、存在や現象の中で観察され、伝えられるものです。この「俗の真」という真理観はとても大切です。そこには二つのことが含まれています。一つは、真理は生活の場でそれぞれの人によって観察され確かめられなければならないことです。そしてもう一つは、その確かめられた真理は生活の場の中で立証という形で他者に伝えられなければならないことです。このような形で表明される真理は他者からの批判に対しても開かれたものとなっています。仏教における「無常」「空」「無我」などはこのような形の真理です。
 「俗の真」という捉え方は基本的で大切なことを私たちに気づかせてくれます。私たちは苦しいことや嫌なことが続いたり、行きづまったりすると、それを他人や社会のせいにして、こんな所からは逃れてしまいたいと思ったり、現実離れした幻想を真理として受け入れたりしてしまいます。しかし、真理は現実を離れて人や社会が勝手に作り出すものではありません。現実の生活の場で観察され、確かめられるものです。生活の環境を変えることでその観察や確かめが容易になることはあるとしても、現実の生活を離れて真理はありえないのです。


●良遍(1194-1252):京都に生まれ、12歳の時、奈良興福寺に入り、法相唯識を学ぶ。49歳の時、生駒の竹林寺に隠栖する。著作は他に 『法相二巻抄』など多数。

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