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Home > 読むページ > 今という時間 > 東風

今という時間

今という時間 - [227]

「東風」
西田 潤一(にしだ じゅんいち)

 魔法とか妖術は小説の中に時々登場するが、現代ではほとんどの人はそれは単なる話であって現実にあるものとは思わないであろう。三国志の赤壁の戦いに於ける妖術についても合理的な説明を与えようとした例がある。
 『三国志演義』では、周瑜が火攻めの準備が整ったにもかかわらず、季節が冬のために西風で困っていたときに、諸葛亮が七星壇で祈り、天から東風を借りたことになっている。『三国志演義』の諸葛亮は東風を吹かせたり、縮地の法を施したり、まるで妖術師である。
 吉川英治の『三国志』は、これらの妖術的な要素をできるだけ合理的なものにしているところに特徴がある。その中で、諸葛亮が隆中に隠棲しているときに、天象を観察して、この季節には一時的に東風が吹くことを知っていたことにしている。舞台となっている赤壁は緯度も北緯30度くらいであるから、高気圧がゆるめば貿易風が吹いてもおかしくはない。
 この話を講義で貿易風の説明をした後の余談として紹介した。その期末の試験で貿易風のことを問うたら、「貿易風を用いて呉の周瑜は赤壁の戦いで曹操の艦隊を焼き払った」という答案があった。私の話し方が悪かったから、小説が<史実>になったのかなとも思ったが、他にそんな答案がないことからそうでもなさそうである。
 その後、赤壁の戦いを取り上げているテレビ番組の中で、なんと中国でもこの東風を貿易風で解釈する人がいた。妖術を現代的に理解しようとすれば、同じようなことを人は考えるものらしい。

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