2009/05/28
大谷学会春季公開講演会
大谷学会の主催による、今年度の春季公開講演会が開催されました。講堂を埋め尽くす聴衆たちを前に、まず本学の水島見一教授が『真宗と教育—独尊子について』と題して講演をされました。本学の初代学長である清沢満之の教育理念をまず述べられ、思想ではなく実行に生きた人であったこと、教育者としてどうあるべきかなどを清沢満之の残した『臘扇記(ろうせんき)』内の言葉「独尊子」を解説されながらお話しいただきました。
次に京都大学の西平直教授が、『死んでゆく不思議・生まれてくる不思議—子どもたちにどう伝えるか』という題で講話をされました。学生たちから集めた「幼少時に人は死んだらどうなるか、また人はどのようにして生まれると思っていたか」というアンケートを元に、大人たちが「死」と「誕生」の概念をどう子どもたちに教えるべきか、また大人たちはどう考えるべきかを解説してくださいました。
それぞれの講演の後には、時間がいっぱいになるまで聴衆からたくさんの質問が飛び、講師の先生方はその質問に一つ一つ丁寧にお答えされていました。