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インタビュー|#1

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人の笑顔を引き出すために

一度立ち止まって考え
自分自身を問うきっかけをくれる場所

苦悩とどう向きあうかが人間の生

苦悩とどう向きあうかが人間の生

「人としてどう生きるか」といったテーマに高校生の頃から関心をもち、人間の内面を見つめていく仏教学に強く惹かれました。
元々、考えることが好きで、大谷大学の問いを大切にする姿勢に興味をもって進学しました。入学後、特にこころに残った授業は現代仏教演習です。ゲストスピーカーとして来られた、認知症の緩和ケアなど不治の病と向きあう医師の方からの「人間には苦悩する形でしか受け止められないものがある」ということばを聞いて深く考えさせられました。
人が生きていくなかで老病死の苦悩はつきもの。だからこそ苦悩を受け止め向きあうことの大切さを感じました。仏教以外の授業でも、仲間との対話を通して、自然と自分の弱さや悩みに向きあう力がついたと実感しています。

相手を考えることは、自分を見つめ直すこと

仏教は、難しいものではなく、誰もが感じたことのある大事な気づきがたくさんあると感じています。さまざまな授業を通して、相手の立場に立って考えるようになりました。互いにわかりあえないことがあったとしても、自分の立場を一度傍らに置き、相手の視点から考えようとする姿勢が大切だと思います。その行為が自分を見つめ直すことに繋がると思うからです。
相手の全てはわかりません。しかし、相手に対して想像力を使うことで自分自身の人間関係は少し楽になったように感じています。将来は他者の立場に立ち、笑顔を引き出せるような道へ。大谷大学は、一度立ち止まって物事を考え、時には自分自身を問うきっかけを与えてくれる場所だと思っています。

PROFILEプロフィール

  • 文学部 仏教学科 第3学年

    濱屋 結夢

    京都府出身・京都光華高等学校卒業
    ※記事の情報は、取材当時(2025年7月)のものです。