ウェルビーイング学環(仮称)とは?

違和感は、問いになる。問いは、未来を創る。

「なんとなく変だな」「本当にこれでいいのかな」。そんな日常のモヤモヤや違和感は、自分や社会、そして「幸せ」のあり方を見つめ直す大切なきっかけです。

ウェルビーイング学環(仮称)では、仏教的知見をベースに、心理学や哲学、教育学、社会学などを横断的に学びながら、その問いを深く探究。自分らしく、そして誰もがより良く生きられる未来を考える力を育みます。

  • 多文化共生

    多様性の尊重ってどういうこと?

    自分と全く違う考えの人を本当に受け入れることなんてできるんだろうか?

  • 仏教思想・哲学

    勝たないと幸せになれない?

    競争して誰かに勝たないと幸せになれない社会の仕組みって、どこか変じゃない?

  • 地域政策学

    地元に愛着がないって変?

    自分の住んでいる街のこと、実は何も知らないし、愛着もあまりないのは変なこと?

  • 心理学

    いいね=自分の価値?!

    なぜ「いいね」の数で、自分の価値が決められているように感じるんだろう?

  • 死生学

    悲しみは時間が解決してくれる?

    大切なものを失った悲しみは、時間が経てば本当にいつか消えるものなのかな?

  • 社会福祉学

    ボランティアって自己満足にならない?

    ボランティア活動って、結局は「やってあげている」という自己満足になってしまわないかな?

  • ウェルビーイング

    健康は身体だけのこと?

    「健康」って、ただ病気やケガをしていないというだけで十分なのかな?

  • 共生思想

    豊かなのに息苦しい?

    物質的にこんなに豊かで便利なのに、なぜ社会には息苦しさを感じる人が多いんだろう?

木越康学長

木越 康 学長

大谷大学のウェルビーイング学環(仮称)は、人間の「幸福」について既存の価値観を問い直し、「良好で適切な人間と社会のあり方」を「真」のウェルビーイングとして模索する学びを展開します。大谷大学では近年、教育・研究理念を「Be Real -寄りそう知性-」というメッセージで表現してきましたが、「真」のウェルビーイングも他人への慈しみの心と支え合う精神から生まれるものだと考えます。

現代社会を生きるなかで、なんとなく息苦しさを感じ、違和感を持つ人。「少しだけ自分を変えたい」「少しだけ社会を変えたい」そんな想いを持つ皆さんと共に、「寄りそう知性」を発揮して「真」のウェルビーイングを探究しませんか。それが新しくはじまる大谷大学の「ウェルビーイング学環」です。

「学部」と「学環」って何が違うの?

なぜ今、「学環」が増えているの?

AIの進化、地球環境問題、少子高齢化…。今の社会が抱えるテーマは、一つの学問だけでは解決できない複雑なものばかりです。

そこで、従来の「学部」という枠組みにとらわれず、複数の学問をミックスして学ぶために生まれた新しい教育の形が「学環」です。

違うのは学び方。卒業時にはどちらも大学卒業(学士)の学位が授与されます。

学部と学環の学び方の比較
比較項目 学部(がくぶ) 学環(がっかん)
取得できる学位の種類

学士

学士

学士
学びの方向性

縦に深く(専門特化)

横に広く(分野横断)

カリキュラム

決まった学問の体系を順に学ぶ

自分のテーマに合わせて複数の学問を組み合わせる

めざす姿

その分野のスペシャリスト

分野横断の知識で課題を解決するイノベーター

所属する先生

その学問の専門家が集まっている

さまざまな学部の専門家が連携する

向いている問い

「企業はなぜ利益を出す必要がある?」(経済)
「どんな情報が記憶に残るの?」(心理)など

「AIを使って過疎化をどう防ぐ?」(情報×社会)
「SNSは人を幸せにしているのか?」(心理×社会)など

「学環」が
新たな学びの選択肢に!?

自分に合った
学びを診断してみよう!

一つでも当てはまったら「学環」での学びもアリ!

  1. CHECK 01

    文系・理系の枠にとらわれず、
    幅広く色々なことに興味がある

  2. CHECK 02

    異なる分野の学びを組み合わせて
    複合的に学びたい

  3. CHECK 03

    学部の枠をこえて、
    多彩な授業を
    カスタマイズして
    学びたい

  4. CHECK 04

    一つの答えを求めるより、色々な視点から考えるのが好き

  5. CHECK 05

    「○○学を学びたい」より
    「○○を解決したい」と考えることが多い

  6. CHECK 06

    将来のやりたいことが、一つに決まっていない

ウェルビーイング学環(仮称)の魅力

「人間と社会のより良いあり方」を深く考え、
その実現に取り組む人を育てる。

INPUT

多彩な学問から
専門性と思想を育む

さまざまな学問分野の知識を横断的に学びながら、自分や他者、社会をより深く理解するための土台を築きます。

ウェルビーイングを構成する
3つのフィールド

  • “身体”

    [ 自分を整える ]

    こころと身体のつながりを知る

    • ストレスとの向き合い方を学ぶ
    • 健やかに生きる方法を身につける

    学問分野

    マインドフルネス/健康/医療

  • “こころ”

    [ 自分を知る ]

    こころの仕組みを知る

    • 幸せとは何かを考える
    • 自分らしい生き方を探す

    学問分野

    心理学/仏教思想/哲学

  • “社会”

    [ 人とつながる ]

    多様な人との関わり方を学ぶ

    • 地域や社会の課題を知る
    • 誰もが暮らしやすい社会を考える

    学問分野

    教育学/社会学/福祉学/国際文化

ACTION

キャンパスを飛び出し
社会で学ぶ

教室で学んだ知識を、地域や社会の現場で実践。
さまざまな人と出会い、自分自身と社会への理解を深めます。

自己や社会の課題を見つめる実践プロジェクト

  • 社会と向き合う

    地域で暮らす人と関わりながら、
    誰もが暮らしやすいまちづくりを考えます。

    学びの一例地域コミュニティの活性化
    • #地域活性化
    • #教育現場
    • #被災地支援
  • いのちと向き合う

    医療や福祉の現場を訪れ、
    「生きること」「支えること」を考えます。

    学びの一例いのちの現場でのフィールドワーク
    • #ホスピス
    • #福祉
    • #ケアの現場
  • 多様な文化を知る

    さまざまな文化や価値観に触れ、
    違いを認め合う社会について考えます。

    学びの一例多文化共生を学ぶ地域交流活動
    • #国際交流
    • #NPO
    • #フィールドワーク
  • ウェルビーイングを創造する

    企業や自治体と協力し、ウェルビーイングを実現する
    新しいアイデアを形にします。

    学びの一例職場の幸福度向上プロジェクト
    • #企業
    • #自治体
    • #インターン

CAREER

これからの社会で
求められるのは、
人も社会も豊かにする力

人に寄りそい、チームで協力し、新しい価値を生み出す。
ウェルビーイングの学びを通して、これからの仕事で役立つ力を身につけます。

社会に求められる力も
しっかり身につく!

ウェルビーイングの考え方は、従業員の心身の健康や働きがいを高めることで、生産性や創造性の向上、離職率の低下、人員確保につながると考えられています。人的資本経営やサステナビリティ経営とも親和性が高く、企業価値を持続的に高める経営戦略として注目されています。ウェルビーイング学環(仮称)では、教室での学びと社会での実践を通して、卒業後に社会で活躍するための土台を築きます。

こんな仕事で生かせる!

  • チームづくり

    働きがいのある職場づくりに生かせる

    働く人の幸福感を高め、企業の成長につながるより良いチームづくりを考える。

  • 商品・ サービス開発

    人々の暮らしをもっと豊かにする商品・サービスづくりに生かせる

    消費者の気持ちに寄りそい、「あってよかった」と思われる商品やサービスを考える。

  • オフィス・ 空間デザイン

    快適で働きやすい空間づくりに生かせる

    オフィスや店舗など、そこで過ごす人たちが心地よく過ごせる環境を考える。

  • 地域づくり

    誰もが幸せに暮らせる地域づくりに生かせる

    地域で暮らす人々の幸せや暮らしやすさを考え、安心して生活できるまちづくりを考える。

  • マーケティング

    「選ばれるブランド」づくりに生かせる

    暮らしを豊かにする価値を伝え、多くの人に選ばれるブランドづくりを考える。

  • 採用活動

    「この会社で働きたい!」と思ってもらえる会社づくりに生かせる

    働きやすさや職場の雰囲気を伝え、多くの人から選ばれる会社づくりを考える。

  • 社員の定着

    社員一人ひとりが自分らしく働ける職場づくりに生かせる

    一人ひとりが自分らしく働き、やりがいや働く喜びを感じられる職場づくりを考える。

  • 健康経営

    健康でいきいきと働ける職場づくりに生かせる

    心と身体の両面から健康を支え、あらゆる人にとって働きやすい環境を考える。

卒業後の進路

  • 一般企業 [人事・組織開発部門、サステナビリティ(SDGs)推進部門、商品・サービス企画部門、マーケティング部門]
  • ソーシャルワーカーなどの支援職
  • NPO/NGO職員
  • 医療・福祉施設職員
  • 宗教者
  • 公務員(政策企画部門、教育部門、福祉部門)
  • 大学院進学

取得可能な資格

  • 社会教育主事任用資格
  • 社会福祉主事任用資格
  • 真宗大谷派教師資格
  • 博物館学芸員
  • 図書館司書

4年間の学び(イメージ)

第1学年第2学年第3学年第4学年

ウェルビーイング基礎

ウェルビーイングの知性

「寄りそう」ウェルビーイング(フィールドワーク実践)

ウェルビーイングの創造

「ウェルビーイング概論」、「ウェルビーイング史」など
「ウェルビーイング演習」(基礎から学び、自身の関心に応じてウェルビーイングの課題を探究)
「こころ」の学び(「真宗学概論」・「仏教心理学」・「死生学」・「ポジティブ心理学」など)
「身体」の学び(医療とウェルビーイング・「マインドフルネス実践」など)
「社会」の学び(「社会学概論」・「国際文化概論」・「ボランティア論」・「環境科学入門」など)
フィールド
ワークの
基礎を学ぶ
いのちの現場(医療施設)
実践
社会・地域・NPO等
での実践
卒業研究への
取り組み
学びの集大成

よくあるご質問

Q.「ウェルビーイング」とは何ですか。

ウェルビーイング(well-being)とは、「心も体も、そして社会や環境のありかたも含めて、良好な状態にあること」を表す言葉です。WHO(世界保健機構)等では、「単に疾病や障がいがないことではなく、身体的、精神的、社会的に良好な状態」と説明しています。近年は、国連がSDGs(持続可能な開発目標)を考えるうえでも重要な視点と位置づけるなど、日本だけでなく国際的にも注目されています。

Q.なぜ大谷大学はウェルビーイング学環を開設するのですか。

大谷大学は、仏教精神を建学の理念とし、これまで人間のあり方や人間がつくりだす社会の現実について、問い見つめてきた大学です。
現代社会は、科学技術の高度化や物質的豊かさをますます追い求めているように見えますが、それらの発展は人間や社会の良好なあり方を必ずしも生み出していません。
そこで、「人間を問い見つめる」ことを大事にしてきた大学の伝統を土台に、ウェルビーイングを根本から考え、その実現に取り組む人物を養成するために、この学環を開設します。

Q.なぜ大谷大学のウェルビーイングの学びは「学部」ではなく「学環」なのですか。

一つの学問分野を深く探究する「学部」にくらべて、「学環」は様々な分野を「環(わ)」のように、つながりをもってより広くより柔軟に学ぶことができます。
ウェルビーイング(良好で適切な人間と社会のあり方)は、一つの学問分野で完結できるものではありません。そこで、関連する様々な学問分野を横断する「新しい学びのかたち」として、「ウェルビーイング学環」を開設します。

Q.幅広い学問分野を一緒に学ぶことに対して不安がありますが、大丈夫でしょうか。

大丈夫です。
ウェルビーイング学環は、1年次から指導教員が学生の状況に応じて相談にのり、学修計画や時間割などについても丁寧にアドバイスや指導をおこないます。まずは基礎から学び、関心に応じて、無理のない形で幅広い学問分野にまたがる学びができます。また、指導教員制度や少人数によるゼミ運営など、学生が安心して学ぶことができる体制をとっています。