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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [286]

邪魔

「邪魔」
一楽 真(教授 真宗学)

 「おじゃまします」という言い方は、丁寧な挨拶で用いられる。「じゃまくさい」と言えば、めんどうなこと。「じゃまが入る」とはさまたげが起こることを意味している。現代でもいろんな使われ方をする言葉である。

 もとは仏法をさまたげ、修行をさまたげる魔を、正しくないという意味を込めて「邪魔」と呼んだ。魔とは、インドの古代語の一つサンスクリットのmaraを音写して「魔羅」といい、それが「魔」という一字で表わされるようになったのである。

 目的の達成を目指すものにとって、予想外の出来事はまさに邪魔である。晴れて欲しい時に降る雨や、降ってほしい時に続くカンカン照り、これは邪魔である。自分の思い通りに仕事をさせてくれない上司や、指示通りに動いてくれない部下も邪魔に思う。しまいには、若い時のように動かない自分の身体までも邪魔と感ずることもある。

 ただ、忘れてはならないのは、始めから邪魔者がこの世に存在しているのではないということだ。一つの結果だけを善しとし、都合の悪いものを遠ざけようとする心こそが、邪魔者を生み出すのである。

 敵と味方に分ける考え方に問題があることに、気がつかねばならない。アメリカを例に持ち出すまでもないが、自分たちの見方だけが正しいとして、善と悪を決めつけ、悪をやっつけるという方策を現在もとり続けている。しかし、平和のためにと言って爆弾を落とすことが、はたして平和に結びつくであろうか。

 邪魔はつきものだから辛抱しなさい、という話ではない。邪魔者を作り出す自分の心と向き合う必要がある。そこから、他人を見る目も、この世の見方も、きっと変わってくるはずである。

 釈尊は魔を降伏させる降魔力(ごうまりき)の持ち主であった。しかし、その力は決して邪魔者を排除するものではなかった。物事の本質を見つめる力である。それによって、邪魔者を作り出していく根にある執着から解放されたのである。今こそ釈尊に学ぶ必要がある。

(『文藝春秋』2010年8月号)

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