ここからサイトの主なメニューです
  • 大学概要
  • 教育情報の公表
  • 入試情報
  • 新着一覧
  • 文学部 (2018年以降入学者)
    • 真宗学科
    • 仏教学科
    • 哲学科
    • 歴史学科
    • 文学科
    • 国際文化学科【2021年度募集停止】
  • 社会学部
    • 現代社会学科
    • コミュニティデザイン学科
  • 教育学部
    • 教育学科
  • 国際学部 (2021年4月新設)
    • 国際文化学科
  • 文学部 (2017年以前入学者)
    • 真宗学科
    • 仏教学科
    • 哲学科
    • 社会学科
    • 歴史学科
    • 文学科
    • 国際文化学科
    • 人文情報学科
    • 教育・心理学科
  • 大学院文学研究科
    • 真宗学専攻
    • 仏教学専攻
    • 哲学専攻
    • 社会学専攻【2019年6月廃止/修士のみ】
    • 仏教文化専攻
    • 国際文化専攻
    • 教育・心理学専攻
  • 短期大学部
    • 仏教科【2019年6月廃止】
    • 幼児教育保育科【2019年度募集停止】
  • 教員一覧
  • 学習支援
  • 地域連携
  • 国際交流/語学学習
  • 就職情報/キャリア支援
  • 学生生活サポート
  • クラブ活動
  • 学術研究
  • 生涯学習講座
  • 高大連携
  • 教員免許状更新講習
  • 校友活動
  • 図書館
  • 博物館

Home > 読むページ > 生活の中の仏教用語 > 滅相

生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [265]

滅相

「滅相」
木村 宣彰(仏教学 学長・教授)

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたる例なし。」
 『方丈記』冒頭の有名な一文である。生じたものは必ず変化し滅びるものである。しかしながら自己中心的に生き、果てしない欲望に支配されている人間には、今あるものが滅び去ることは辛くて悲しく、とうてい認められない。だが、この世にあるものは一つの例外もなく、因と縁とが和合して生まれたものであり、条件(因縁)が変われば、このままであって欲しいと思っても必ず変化する。
 仏教は、このように変化するものを「有為法(ういほう)」といい、常に変化し続けることを「諸行無常」という。有為法は、因縁によって〈生〉じ、〈存続〉し、〈変化〉し、〈消滅〉する。この変化をそれぞれ生相(しょうそう)・住相(じゅうそう)・異相(いそう)・滅相(めっそう)と名づけ、有為の四相と呼んでいる。四相のうち「滅相」とは〈消え去るすがた〉という意味である。
 人間の一生も生・住・異・滅の四相を示す。人身を得て誕生し、壮健な時期もあるが、やがては老い病み、ついには死んで行かねばならない。一休さんが「生まれては 死ぬるなりけり おしなべて 釈迦も達磨も 猫も杓子も」と言っている通りである。先々のことは分からないが、分かっていることはただ一つ。それは誰もが必ず死ぬということである。人間もまた「滅相」を避けることはできないが、生き続けたいと願う人間には、「滅相」は〈有ってはならぬこと〉〈思いもよらぬこと〉である。このようにして「滅相」の意味が転化し、今ではお礼を言われた時などに、〈とんでもありません〉〈どういたしまして〉という気持ちを伝えるのに「滅相もない」と言っている。
 それにしても有ってはならぬ事が多過ぎる。一国の宰相が、ある日突然、その職責を投げ出してしまう昨今である。しかし何と言ってもあってはならぬのは自分の死であろう。まさに「ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを」(在原業平)である。「有為転変の世の習い」を忘れるなど、滅相もないことである。

Home > 読むページ > 生活の中の仏教用語 > 滅相

PAGE TOPに戻る

ここからサイトの主なメニューです