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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [206]

倶利迦羅

「倶利迦羅」
佐々木 令信(ささき れいしん)(教授 平安貴族の世界・日本仏教史学)

 「倶利迦羅」(くりから)といえば、連想するのは「倶利迦羅紋紋」(くりからもんもん)であり、龍の絵が彫りこまれた刺青の大きな背中、丁か半かと賽をふる任映画の博打のシーンが目に浮かぶ。そこに描かれた龍は、人を威嚇するにあまりあるものといえるだろう。
 倶利迦羅とは、サンスクリット語のkulikaの音写である。クリカはインドで八大龍王の内の一王の名であり、『陀羅尼集経』では鳩利龍王とも訳されている。倶利迦羅竜王は、岩上に直立する宝剣に火炎に包まれた黒龍が巻きついているさまで形象され、この竜王は不動明王の化身として特に崇拝せられる。剣と火炎は一切の邪悪、罪障を滅ぼすといわれている。  
 ところで、富山県小矢部市と石川県津幡町の境に「倶利伽羅峠」とよばれる峠がある。寿永二年(一一八三)木曾(源)義仲が平維盛の軍勢をその峠の南斜面にあたる深い谷に攻め落としたことで有名であるが、この倶利伽羅峠の名も、その峠に倶利迦羅不動を祀る堂が存在したことに由来している。
 倶利迦羅竜王もその一つである八大竜王は、みな護法の善神として挙げられる存在である。中でも倶利迦羅竜王の形象に表された凄みは、仏法を護り、かつ一切の邪悪、罪障を滅ぼす力を表現するものであったといえるだろう。
 しかしそれが、江戸時代にはいると、博徒(ばくと)[ばくち打ち]が背中に倶利迦羅竜王の刺青を背負うようになる。それは、倶利迦羅竜王を、仏法を護るものから一人の人間を護るものへ、邪悪や罪障を滅ぼすための力の表現が、他人を威嚇する力へと読み替えられたことを意味した。このことは、社会が、人間を中心に動き始めたことと表裏の関係にあるといえるだろう。
 倶利迦羅という言葉から「倶利迦羅紋紋」しか連想しえない現実は、現実の社会が、その延長線上にある仏の世界を見失った、人間中心の感性の上に成り立っていることを象徴しているのである。

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