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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [168]

加護

「加護」
木場 明志(きば あけし)(教授・日本近世近代宗教史)

多くの日本人が飢えと厳寒に死亡したるに、自分共は幸いに生きて帰りたる事、此れ仏祖の御加護と感謝し喜び居る次第也。
 中国東北部で敗戦を迎え、悲惨な引き揚げを体験した現地布教所僧たちの『帰還報告書』(大谷大学蔵)は、異口同音に「仏祖の加護」を語る。
 加護とは仏神が力を加えて護ることを云い、目には見えない仏神の働きを冥(めい・みょう)とするところから、知らず知らずのうちに仏神の加護を蒙ることを冥加と云った。「冥加に尽きる」とは、身に冥加を得たとしか云いようがない場合の表現である。冥加への御礼・報恩のための布施が冥加金であるが、近世には転じて、冥加金といえば営業や特殊権益に関わる公への税・献金を指す用語ともなった。
 仏神の加護と云えば、近時の加護への願いは、ただいわゆる現世利益を期待することにのみ心を集中させているように思われ、危惧の想いを抱かずにはいられない。思えば親鸞の『教行信証』(信巻)は、「金剛の真心を獲得すれば」と真の仏道を歩む者であることを条件に、この世において十種の利益を得ることができると説いている。十種とは、冥衆護持(諸天善神が常に護る)・至徳具足(この上ない念仏名号の功徳を具える)・転悪成善(悪を転じて善とする)・諸仏護念(諸仏が思いをかけて護る)・諸仏称讃(諸仏がほめ称える)・心光常護(仏の智慧の光明に常に照らされ護られる)・心多歓喜(未来に往生が決定して心に喜びが多い)・知恩報徳(仏の恩と徳を知って報いようとする)・常行大悲(常に人々を利益する仏の大慈悲行を行ずる)・入正定聚(正しく仏の証果に至ることが定まった位に加入する)、である。
 大切なのは、真の仏道を歩む者のみに与えられる加護であることに気づくことであろう。仏の加護とは、決して背後霊のような神霊が周囲にあって、人間の身勝手な要求を達成させる状況ではない。我々が正しく仏の教えを聞き、ただ常に導かれ督励されて生きる状態であろう。文頭の一文も、常に仏祖に導かれて生き抜いた先人の言葉として読み直したい。

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