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Home > 読むページ > 人間・清沢満之シリーズ > 決心

人間・清沢満之シリーズ

人間・清沢満之シリーズ - [06]

決心

「決心」
村山 保史(准教授 哲学)

 学校内の風景に話を戻そう。

 清沢が学寮(真宗大学寮)で担当した講義は西洋哲学史や宗教哲学等であった。宗教哲学講義の骨組みは『宗教哲学骸骨』として出版されている。そこでは、仏教も意識しながら宗教とはなにか、なぜ宗教が必要なのかが西洋哲学の用語を交えつつ説明されている。

 清沢によれば、宗教とは無限と有限の関係であり、無限の存在を確信して安心を得ることである。有限としての人間が無限を自覚する能力は宗教心と呼ばれる。無限はもともとあるが、人はそれを容易には自覚しない。宗教心は発達する必要があるのである。宗教心の発達過程は無限と有限の関係の発展過程でもある。自力門(禅仏教等)では無限が有限の内にあることが、他力門(浄土仏教)では有限の外にあって無関係のはずの無限が有限と関係することが説かれる。清沢の宗教についての理論的枠組みは、ほぼこの時点で与えられたと言ってよい。

 1893年に京都府尋常中学校は府に返還され、東本願寺は大谷尋常中学校(後の大谷高校)を独立設置している。校長には沢柳政太郎が招聘され、稲葉昌丸、今川覚神(いまがわかくしん)といった清沢に近い寺院出身者が名を連ねた。沢柳は宗門の教学顧問を兼ねた。僧侶でない沢柳を招くことには、「真宗の僧風(僧侶の慣習や倫理)は次第に衰頽(すいたい)せり」という清沢の危機感があった。教育体制の刷新によって宗門を再興しようとしたのである。清沢は沢柳を信頼した。沢柳も「純然たる宗教学校」に身を置くことを望んだ。沢柳は真宗を「じじばばだまし」と軽視していたが、清沢が信じているので考えを改めたのだという。大谷尋常中学校の教師としての清沢は、佐々木月樵(ささきげっしょう)、多田鼎(ただかなえ)、暁烏敏と出会っている。後に「浩々洞三羽烏(こうこうどうさんばがらす)」と呼ばれる面々である。

 1894年、尋常中学校に事件が起きた。厳しい規律に反発してストライキを起こした生徒たちの退学処分を東本願寺の渥美契縁が独断で解き、沢柳を解任して、稲葉らは減給処分とした事件である。刷新派一掃の顛末を療養先で聞いた清沢は激怒し、稲葉らへの手紙に「断然の御決心の時機到来」と記した。宗門当局との対決を心に決めたのである。

(『文藝春秋』2013年10月号)

※10月に発売される『文藝春秋』2013年11月号のタイトルは「天下七千ヶ寺」です。

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