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今という時間

今という時間 - [259]

「過疎の村から 3.海外旅行」
加治 洋一(かじ よういち)

 村の爺婆の大半は海外旅行経験者である。ハワイやグアムどころか、中国奥地などにも気軽に出かける強者ぞろい。国内旅行はすべてチャーターしたバスか自家用車で出かけるので、地元駅での切符の買い方も知らない、そんな彼らが海外旅行の猛者なのである。
 彼らはしかし、出かける時にそれこそ何もかも持って行く。按摩機・寝間着は言うに及ばず、カップラーメンから米・味噌・醤油の類いまで持参する。現地食は口に合わないのだ、と。最後に旅行カバンに滑り込むのがお定まりの一升瓶。長時間にわたるバスでの移動中、車内は動く宴会場と化す。結果、見物すべきポイントに着いた時には酩酊(めいてい)状態。記念写真はさすがに撮るにしても、酔眼朦朧、人物には焦点が合わず、景色建物すべてがモヤの中である。そこで土産話はといえば、記念写真を見せながらうろ覚えの地名を示すもおろか、話題の中心はホテルの豪華さと食べ物のまずさ、残るは買い物自慢ということになる。
 しかし、この爺婆を笑えないのである。海外旅行が身近なものになり、学生たちが気軽に海外旅行をするようになった。ところが彼らの土産話の大半がこの爺婆と似たり寄ったり。あちこちで写真を撮りまくるが、現地の人と言葉を交わすでなく、仲間同士で日本人好みの食べ物を食べ歩く。あるいはお気に入りのブランド品を買い漁る。かの地の人に伝えたいことがあるわけでもなく、かの地の人の伝えたいことを聞く気もない。  
一体わが村の愛すべき爺婆たちとどこが違うのだろうね。

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