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今という時間

今という時間 - [230]

「アラン諸島にて」
芦津 かおり(あしづ かおり)

 夏休みに、アイルランド西端にあるアラン諸島・イニシュマーン島を訪れた。ケルト文化の伝統が脈々と息づく、人口わずか160人の素朴で静かな小島である。
 時々刻々と微妙に変貌する暗鬱な海と空を眺めながら、どこまでも続く石灰岩と草原をひたすら歩いた。ただ目に入るものといえば、のどかに草を食む牛や羊の群だけ。
  だがこの牧歌的風景も、さらに目を凝らせばたちまちにして、厳しい自然の様相を呈する。岩石の亀裂にはりめぐらされたクモの巣。空中で獲物を追いまわす鳶(とび)。道を埋めつくさんばかりの動物の糞には蝿がたかり、腐敗した鳥の屍には蛆(うじ)がわく。生、食、排泄、死、腐敗、そして新たな生へとつながる自然の円環的営みが粛々とおこなわれている。
 ふと頭をよぎったのは、ハムレットの台詞—「王を食った蛆をえさにして魚を釣り、その蛆を食った魚を人が食う」。大きな時の流れのなかでは、蛆虫も魚も人もたがいに食ったり食われたりしながら循環し、つながっているという普遍的生命観、死生観をシェイクスピアも語っていた。
 一方、京都に戻れば、ペット犬の糞をひろい、お尻をふく(!)飼い主の姿が目に入った。人間中心の視点から自然をコントロールし、自然を「飼い慣ら」そうと手を加えつづける現代の私達。自然との共存が叫ばれる今こそ、自然の一部としての人間存在をみつめ直すべきではなかろうか。

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