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Home > 読むページ > 今という時間 > 寺山修司の思い出

今という時間

今という時間 - [154]

「寺山修司の思い出」
番場 寛(ばんば ひろし)

 長年見たいと願っていた『観客席』という劇をようやく見ることができた。観客席のあちこちから「観客を演じる俳優」たちが突然台詞を言うのだ。俳優の言動を「演じられているもの」として見る「観客」という役割を演ずる者がいて初めて演劇というものが成り立っているのだということを改めて教えられた。
 「不完全な死体として生まれた」寺山が47年後に完全なそれとなる入院の一週間ほど前の講演会で聞いた言葉が蘇る。新聞では何か事件が起きたとき、それを因果関係で説明し、われわれもそれに納得するが、実際には現実は不連続であり、「物語」のように解釈された現実は嘘なのだと、確かそのような内容だった。しかし彼が創作において行ったことは、その不連続な現実をまったく違った持続のもとに捉え直し別の「物語」を創ることであった。
 寺山の創作活動は「俳優」と「観客」、「日常」と「劇場」、「正常」と「倒錯」、「創作」と「剽窃」など多くの対立する固定観念を裏返して、破壊することがそのまま創造することになるものだった。現実には、悲惨なニュースが何らかの因果関係の説明とともに語られる今、一本のナイフが人の命を奪うとしても、人はたった一つの言葉で幸福にもなれるのだ。寺山の肉体は今はなく、俳優は年老い、観客層も変わっていくであろう。しかし彼の挑発は残した言葉によって今も未来を向いている。

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