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Home > 読むページ > 今という時間 > オドラデクの恐怖

今という時間

今という時間 - [145]

「オドラデクの恐怖」
番場 寛(ばんば ひろし)

 話題の電子ロボット犬は、あんなものが、という先入観を覆すほど動きが可愛らしい。何とかして手に入れたいというのを思いとどまったのは、ある不快感とそれ以上の恐怖を感じたからだ。
 なるほど餌もいらなければ、うるさく吼えないし、排泄の世話や散歩に連れて行ってやる必要もない。こちらの思い通りにならないようにプログラムされていたとしても、それはより動物らしさのリアリティを追求した結果であり、もしそれが本当の犬のように飼い主の気持ちなどお構いなしに行動したら困るだろう。しっぽを振ったり、甘えるしぐさを見せたりしたとしても、しょせんこちらに都合の良い可愛らしさのみを与えてくれる道具に過ぎない。
 実はこのペットのことを耳にするたびにF.カフカの「父の気がかり」という短編を思い出す。その中の父の気がかりとは、自分の死後もオドラデクという得たいのしれない生き物が死ぬことができず生き続けることだ。ロボットの犬はもし壊れなければその飼い主より長く存在し続けるはずだ。まるで生き物のように愛情を注いだ対象を残してこの世に別れを告げなければならないのだ。
 われわれは生の人間に対しても、あの電子ロボットに対するようにこちらのひたすら可愛いという気持ちの向けられる対象としてのみ接してはいないだろうか。恋人や家族は逆らい、いつか去っていく。だからこそいとおしいのに。

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