ここからサイトの主なメニューです

Home > 2018年度新着一覧 > 文藝塾の機関誌『萌芽』創刊号を発刊

2018年度新着一覧

2019/02/15

文藝塾の機関誌『萌芽』創刊号を発刊

この度、文藝塾では、文章表現のトレーニングに励んできた学生たちがその成果を発表する場として、雑誌『萌芽』を創刊しました。文藝塾関連科目の履修者のなかには創作を目指す人もいれば、編集・校正・装幀などジャーナリズムの実務を身につけようとしている人もいます。両者の目的を叶えるために、文藝塾では中身も形も学生が主体となる雑誌を作成しようと考えました。葉っぱをつけた可憐なリンゴが肩を寄せ合う表紙も含め、全190ページには、若者たちの瑞々しい感性と細やかな心遣いが染み渡っていて、なかなか読み応えがあります。

発表された創作はすべて小説で、合計14篇。自由なテーマの作品が8篇、〈黒〉というテーマによる作品が6篇です。ミステリー、ファンタジー、SFなどが多いのは、いかにも今どきの若者の作、という感じですが、物語と描写を丹念に辿れば、作品ごとに意外なほど大きな差違のあることがわかります。作者は皆まだアマチュアですが、それぞれの個性は表現のなかに既に明瞭に現れています。

『萌芽』創刊号にはその他に、文藝塾で行われた詩の講義や読書会の紹介、文藝塾の外部講師を務めてくださっている作家の著書の書評、教員によるブックコラムなど、文藝塾の多彩な活動を伝える記事も掲載されています。あのガラス張りの部屋ではいったい何が行われているのだろう。そんな疑問を抱いていた人も、この『萌芽』を読めば速やかに納得がいくはずです。

(文学部文学科 教授 國中 治)


Home > 2018年度新着一覧 > 文藝塾の機関誌『萌芽』創刊号を発刊

PAGE TOPに戻る

ここからサイトの主なメニューです