2016/06/14~2016/07/30【博物館】
2016年度夏季企画展
大谷大学所蔵の考古資料 末永コレクションを中心に
【2016/6/14~2016/7/30】
2016年度夏季企画展
大谷大学所蔵の考古資料 末永コレクションを中心に 開催にあたって
本館の収蔵品は、仏教文化財を中心とする古典籍に特徴がありますが、大学関係者から寄贈された考古資料も収蔵しています。今回はその中から、考古学者の末永雅雄(1897~1991)寄贈の資料を中心に紹介します。
末永は、大阪府の生まれで、京都帝国大学考古学教室で濱田耕作に師事し、奈良の石舞台古墳をはじめ、高松塚古墳や藤ノ木古墳などの発掘調査に参加して多くの研究業績を残しました。昭和63年(1988)には文化勲章を受章しています。本学へは、昭和17年(1942)に文学部嘱託教授として着任し、19年まで教鞭をとりました。
展示品には、末永が昭和12年(1937)に担当した唐古・鍵遺跡や、翌13年の橿原遺跡出土の資料が含まれています。前者の調査によって初めて弥生農耕が実証され、後者の調査を契機に橿原考古学研究所が創設され、末永はその初代所長を務めました。
本展では併せて、本館所蔵の古瓦や大学構内から発掘された遺物についても紹介しています。