2013/06/11【学術研究】
2013年度 西洋哲学・倫理学会春季公開講演会を開催
6月6日(木)午後4時40分より尋源講堂において、西洋哲学・倫理学会春季公開講演会が開催されました。
今回は、立命館大学文学部教授の北尾宏之氏をお招きし、「カント倫理学と自由の問題ーカントが言いたかったこと」と題してお話しいただきました。
立命館大学文学部教授 北尾宏之氏
カント倫理学の特徴を、(1)義務論的、(2)理性主義、(3)形式主義、(4)普遍主義、(5)厳格主義として整理し、それに対する批判にカントの立場から応答するという形で、カントの倫理学が言おうとすることを、明晰かつ丁寧に、学部生にもわかりやすくお話しいただきました。そして、カントが苦悩し格闘した問いとして「意志の自由」の問題に触れられ、そのような問いを共有し考えるところに哲学のおもしろさがあることを示してくださいました。
他学科や学外からの聴講者も参加され、活発な質疑応答がなされて、たいへん有意義な時間となりました。
【西洋哲学・倫理学会】