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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [281]

仏法僧

「仏法僧」
沙加戸 弘(教授 国文学)

 「仏法僧」は仏道におけるこの上ない宝、「三宝」である。仏とその教え、そして法を伝える僧と、この三宝をおいて仏道はない。

 この宝である仏法僧をそのまま名とする鳥がいる。美しい青緑色の渡り鳥で、日本には初夏に飛来し秋に去る。名の由来は鳴声で、この美しい鳥が「ブッポーソー」と鳴くと示されたのは弘法大師である、という伝説がある。弘法大師が「ブッポーソー」という鳥の声を聞いておられたのは事実で、『性霊集』十一に「後夜仏法僧鳥ヲ聞ク」と題して四句の偈があり、その前半二句、

寒林ニ独座ス草堂ノ暁 三宝之声ヲ一鳥ニ聞ク
とある。

 而来この鳥は霊鳥とされ和歌にも例多く、また近世上田秋成も『雨月物語』の中に、弘法大師の伝説を下敷に「仏法僧」という一篇を置き、高野山を舞台に
御廟のうしろの林にと覚えて、仏法(ぶっぱん)仏法となく鳥の音、山彦にこたへてちかく聞ゆ
と記している。

 が、時移り近代を迎えて、自然科学の進展と共に疑問が出てきた。曰く、「仏法僧は春来秋帰の渡り鳥であるが、声は冬も聞こえる」、「仏法僧は夜は睡り、昼の声は悪声であるが、ブッポーソーの声は夜にしか聞けない」等々。

 ブッポーソーという声の主が判明した経緯についてはいくつかの挿話があるが知られるものは、昭和十年六月、NHK名古屋放送局が三河鳳来寺山のブッポーソーの鳴声をラジオで実況中継した時、東京のある家庭に飼われていた木莬(みみずく)の一種木葉木莬(このはずく)が友鳴きをした、というものである。昭和になって、永年鳴き続けてきた木葉木莬にようやく栄誉が与えられたことになる。

 悲しいことに近時、環境の変化によって、仏法僧も木葉木莬も、急速にその数を減じていると聞く。環境を叫ぶ声は高いが、大切なことは、姿に教えを見、声に法を聞いた先達の敬いの姿勢に学ぶことであろう。

 「地球にやさしい」などという恐ろしい程傲慢な発想に未来はない、と考えるのは筆者のみであろうか。

(『文藝春秋』2010年3月号)

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