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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [173]

冥福

「冥福」
小川 一乗(おがわ いちじょう)(教授・仏教学)

  最近は必ずといってよい程に、葬儀の弔辞や弔電で「ご冥福をお祈りいたします」という言葉が使われるが、言うまでもなく冥福とは死後の幸せという意味である。ここで死後を指す冥とは冥界のことであり、それを冥途・冥土ともいう。要するに、亡者のさまよいいく所である。仏教辞典によると、「死後の幽冥の世界をいう。六道[地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天]の中の三悪道[地獄・餓鬼・畜生]、特に地獄道に通ずる」とあり、十王経という中国で作られた偽経によって、中国から日本[鎌倉時代以降]で広まった俗信における死後の世界である。昔は地獄絵図を子供に見せて、「嘘を言うと閻魔さんに舌を抜かれるよ」と諭したものであるが、閻魔とはこの冥界の王であり、閻魔王の前で、亡者の生前の善悪の業[行為]の全てが鏡に写し出され、その罪の裁きを受けるのである。「嘘を言うと舌を抜かれる」というのも、その裁きの一つなのであろう。また、「地獄の沙汰も金次第」などとも言われるが、それも閻魔王への賄賂を意味している。
 ともかくも、冥福と言った場合の死後とは、亡者のさまよいいく所であり、地獄道に通じる世界である。従って、それは望ましい世界ではない。望ましくない迷いの世界に死者を送り出して、そこでの幸せを祈るという行為は如何なものであろうか。「冥福を祈る」とは、死後の幸せを祈るということであり、何となく良い言葉のようであるが、死者に対する敬意を欠いた無神経な言葉ではなかろうか。しかも、死者を望ましくない迷いの世界に追いやっておいて、その世界での幸せを祈るというが、そんな世界があるとすれば祈ったところでどうにかなるわけでもない。その世界から救い出すために追善供養をするというかも知れないが、それが本当に役立つのであろうか。
 そんなことよりも、もともと死者を望ましくない迷いの世界などに送り出さなければそんな必要はないのである。この冥界は仏教の教えとは無関係な俗信であることを思えば、仏教徒は「冥福を祈る」という言葉を差し控えた方がよいであろう。

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