2019/11/29
第6回 親鸞エッセイコンテスト
「よりそう」受賞作品が決定
11月29日(金)、第6回親鸞エッセイコンテスト「よりそう」の受賞作品が決定いたしました。
今回のコンテストでは、高校生部門2,481通、中学生部門279通で、合計2,760通のご応募がありました。
その中から、高校生部門は1名が最優秀賞、2名が優秀賞、1名が中外日報社賞、2名が奨励賞となり、中学生部門は1名が最優秀賞、1名が優秀賞、1名が文化時報社賞、1名が奨励賞となりました。
※受賞作品につきましては、本ページ最下部に関連資料として「親鸞エッセイコンテスト 受賞作品集」のPDFデータを添付しております。そちらをダウンロードのうえ、ご覧ください。
昨年度に引き続き、全国各地からたくさんご応募いただき、ありがとうございました。
講評
但馬弘宗務総長からの総評
2019年度の親鸞エッセイコンテストにも、関連学校を中心として、多くの中学校や高等学校からの応募があった。 「よりそう」。いざ問われてみると、簡単には答えることができないかもしれない。辞書には、「そばに寄る」こととある。しかし、その向こうにはそれ以上の意味、例えば「支え合うこと」、「見守ること」、「嫌われてもいいから注意すること」など、きっといろいろな世界が存在しているだろう。 応募してくれた中高生たちは、その「よりそう」ということばがもつさまざまな世界を存分に広げてくれた。幼いときから現在までの、いろいろな人との関わりのなかから、自らが感じ、経験した「よりそう」ということについて、正面から誠実に表現しようとした作品ばかりであった。 特に、最優秀賞をはじめとする受賞作の多くは、家族や学校の先生や友人たちとの関係のなかで、よりそい、よりそわれた経験がいきいきと描かれていた。いつもそばにいてくれた母の存在、祖父と祖母の支え合う姿、先生や友人たちのやさしさなど、自分の目で見、経験した「よりそう」ということについて、中学生や高校生の特有の感性でまとめられていた。 今回、立ち止まって、「よりそう」ということについて向き合った経験が、今後、他者へのまなざしに生きてくることを期待する。
木越康学長からの最優秀賞作品講評
”doing”型の寄りそいと“being”型の寄りそいがあるのだということを、多くの作品を読んで感じました。その中でも宇都宮さんの作品は、母親の存在の大きさが“being”にあることを最も素直に表した作品でした。“being”のもつ静かな力。親も子も、実はそのことに気がつかないことが多いのかも知れません。 偶然ですが、中学生部門同様に高校生部門も“being”型の寄りそいが最優秀賞に選ばれました。ただし加藤さんの“being”は、母が子に求めた“being”。どんどん親の手を離れる子どもの成長は、うれしいようでもあり寂しいようでもあります。そんなお母さんが求めたのが“一緒にお昼寝”。とても素敵なプレゼントだと思います。
最優秀賞受賞者コメント
今回のコンテストにおいて最優秀賞を受賞されたお2人から、以下のようにコメントをいただきました。
高校生部門 最優秀賞 加藤 桜彩 さん【私立伊那西高等学校】
「よりそう」というテーマは、私にはとても難しいテーマでした。ですが、私にとってよく思い出に残っているお母さんの誕生日のできごとで、このような賞を頂くことができ、嬉しいです。
中学生部門 最優秀賞 宇都宮 杏香 さん【私立大谷中学校】
昨年度の新聞社賞に続いて今年度は最優秀賞を受賞してとても驚いています。
でも、とてもうれしいです。ありがとうございました。
親鸞エッセイコンテスト受賞者
高校生部門
最優秀賞 | 加 藤 桜 彩 さん 【私立伊那西高等学校第1学年】 |
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優秀賞 | 新 谷 珠 央 さん 【私立大谷高等学校第1学年】 田 口 絵 子 さん 【私立大谷高等学校第2学年】 |
中外日報社賞 | 相 馬 朱 里 さん 【大谷高等学校第1学年】 |
奨励賞 | 坂 本 百 優 さん 【私立昭和学園高等学校第3学年】 清 水 涼 華 さん 【私立大谷高等学校第3学年】 |
中学生部門
最優秀賞 | 宇都宮 杏香 さん 【私立大谷中学校第2学年】 |
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優秀賞 | 佐 藤 瑛 峻 さん 【私立札幌大谷中学校第3学年】 |
文化時報社賞 | 尾 澤 祐 奈 さん 【飯田市立高陵中学校第3学年】 |
奨励賞 | 小野寺 詩 さん 【私立札幌大谷中学校第3学年】 |