2019/06/09~2019/07/27【博物館】
2019年度夏季企画展
近代の東本願寺と北海道-開教と開拓-
【2019/6/9~2019/7/27】
2019年度夏季企画展
近代の東本願寺と北海道-開教・開拓- 開催にあたって
明治2年(1869)、東本願寺が北海道の開教・開拓を明治新政府に願い出てから、2019年で150年を迎えます。また探検家で開拓判官であった松浦武四郎の提案によって蝦夷地が「北海道」と命名されてから、150年の節目の年でもあります。
江戸時代には幕府と親密な関係にあった東本願寺でしたが、維新後は、新政府との信頼関係を構築することを求められました。そこで、当時法嗣であった現如上人を中心に、新道切開・移民奨励・教化普及の3つの方針を立て、新政府に対して開教・開拓事業に名乗りをあげたのでした。
そして、札幌—尾去別間を結ぶ「本願寺道路」開削などを行い開拓事業の進展を支えたのです。しかしその一方で、先住民族であるアイヌの人々に対する国家の同化政策を担ったという側面もありました。
本展覧会では、急速に近代化が進む明治初期における、東本願寺と北海道の関わりについて、開教・開拓、そして同化政策への協力という側面も含めて紹介いたします。