2017/12/11【人文情報学科】
上田敏樹准教授と池田佳和元教授が"ITU Kaleidoscope2017"
会合において"Best Paper Award"を受賞
11月27日(月)~29日(水)に中国南京市にて開催されました“ITU※ Kaleidoscope2017”会合において、本学人文情報学科の上田敏樹准教授と本学元教授の池田佳和氏が発表した共著“Socio-economics and educational case study with cost-effective IoT campus by the use of wearable, tablet, cloud and open e-learning services Toshiki Ueda, Yoshikazu Ikeda (Otani University, Japan)”が、“Best Paper Award”を受賞しました。
“ITU Kaleidoscope”会合は、スイス、ジュネーブに本部を置く、国際連合の電気通信に係る専門機関であるITUが、2008年から毎年(2012年は除く)世界の都市で開催している会合です。
目的は、ITUの電気通信に関する標準化活動の推進であり、研究機関や大学などのアカデミアからの参加により、長期的な観点での標準化活動に加え最先端の研究課題を取り込むことを目標としたITU主催の会合です。急速に変化する技術革新に長期に渡り対応する狙いから『万華鏡』を意味するKaleidocopeと名付けられています。
毎年1回開催されるこの国際学術会合では、特定のテーマを決めて論文の募集を行い、査読審査を経て採択された論文および招聘論文の発表とその後の質疑応答がなされます。
2008年の第1回会合はスイス、ジュネーブで開催されました。また、第5回会合は2013年4月に京都大学で開催されました。
今年の第9回会合は「Challenges for a data-driven society」をテーマとし、ITUの事務総局長Zhao氏の出身大学である南京郵電大学の主催により、中国の南京で開催されました。
本会合の特徴の一つとして、上位3件の論文および発表に対する最優秀論文賞(Best Paper Award)として賞金が授与されます。上田・池田両先生が発表した論文は、第2位の最優秀論文賞に選ばれました。
これまでも日本からの投稿者が受賞していますが、いずれも、研究機関や技術系大学からであり、文学系大学教員としての受賞は初めてです。
※ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)は、国際連合傘下の専門機関(WHO、ユネスコやILOと同じ位置付け)であり、情報通信の技術やサービスの国際標準の策定や途上国へのICT支援などを任務とする。国際電話の標準化、無線周波数の国際的管理や、人工衛星の静止軌道の割り当てなども行っている。本部はスイス、ジュネーブにある。
【企画課】