コロナによる活動制限のために、例年に比べて現場に出るのが遅かった坪田さんは、現在、それを取り戻すかのように充実した実習体験を重ねています。保育園、幼稚園、助産院など、多様な保育の場に赴いて、授業で習ったことを目の前で体感し、足りなかったことに気づき、反省をして次の機会に生かすという学びのサイクルを上手に活用しています。子どもと保護者に安心してもらえる保育ができるよう、着実に力をつけています。

05 保育におすすめな人形劇

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川北:3年生になってからゼミが始まったけど、ちょうど今、2年生がゼミを決める時期なんです。幼児教育コースは、どのゼミに行ってもやりたいことはできるようにはしているんですけど、学生にとっては3年生から卒業までずっと続く授業でもあるので、選ぶのが大変って思うらしいんですよ。私のゼミに来たのはなんで?
 
坪田:おもちゃと絵本に興味があったからです。特に絵本には何歳向けっていうのがあるんですけど、その違いに興味があって、絵本をもっと知りたいなと思ったので、先生のゼミにしました。
川北:今はまだ絵本についてはできてないけどね。卒業研究は絵本についてやりたい?
 
坪田:まだ決めてないです。音楽も好きなので、音楽に合わせて体を動かすことについても興味があります。
 
川北:いろんなことを体験するとそこから興味は広がっていくので、全然違うことに関心があるようでも、ある時ふっと全部が同じところに行くようなことがありますよ。今は人形劇で使う人形を作っているけど、どうですか?
 
坪田:何かを作るのは好きなので、作るのを楽しんでいます。
 
川北:時間をかけて作るっていうのは、働き出してからではなかなか難しいと思うから、保育教材のようなものを学生の間にいっぱい作っておいてほしいです。人形劇って、1人でやる人もいるけど、やっぱりチームでやることが多いので、1つのものを創り上げる連帯感もあるし、実際にやっておけば、人形劇ごっことか人形遊びもできるのでね。「今、この子とこの子の関係が難しくなってるけど、それを修復するために人形劇を使おう」って感じでも使えるから。
 
「人形劇やるからこれとこれを作って」って言うと、現場の先生方には負担が大きいと思うけど、簡単にしようと思えば簡単にできるので、自分たちで作るっていう経験をできるだけ学生のうちにしてもらいたいなと思っています。人形劇も実際にやらせてもらえる場があると思うし、作ったことがなかったら、子どもがどんな反応をしてくれるのかとか、ホンマにこれでいいんやろかって不安になるから。
 
大学でやってる子育て支援のひろばで、12月にうちのゼミが人形劇をやりますって公表したら、もう定員が一杯になったんだって。まだ人形の服も作ってない状態だけどね(笑)。ストーリーも自分たちで作るから大変だけど、ちょっとみんなにプレッシャーをかけながらやっていこうと思います。
私も学生の時に人形劇のようなものをやっていたんだけど、5~6人が狭いブースにひしめき合いながら入っていて、次にこの人がこの人形を出すから、自分はこの位置にいないと、っていうのを考えないといけないんですよね。私はマイペースな人間なんやけど、1つのものを創り上げていくときは、連携を考えるのは本当に大事だなって思います。そういうのを学んでくれたらいいな。
 
坪田:授業でも2人で人形劇をやったんですけど、2人でもどっちが右に立つとかどっちが話すとかで難しかったです。次は6人でやるので、いろいろ考えなきゃなって思います。
 
川北:ただ子どもに楽しんでもらうだけじゃなくて、やる側も成長できる活動だなって思っています。

PROFILEプロフィール

  • 川北 典子

    教育学部 教育学科 教授



    京都府生まれ。1985年京都女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了。龍谷大学短期大学部社会福祉科講師、関西保育福祉専門学校講師、平安女学院大学短期大学部教授を経て、2018年大谷大学教育学部教授。
    研究内容については、次の2つ。
    (1)関西圏の児童文化財について、主に明治以降の歴史を辿り、現代の子どもの文化に活かす方法を考えてきた。具体的には、絵本・児童文学・玩具・紙芝居・人形劇を研究領域としている。
    (2)絵本や玩具等の児童文化財を有効的に活用した子育て支援学の構築を考えている。子どもや若者も含めて、現在支援される人々が、今後支援する側に廻っていけるような循環型の支援の仕組みをつくっていきたいと思っている。



  • 幼児教育の現場に出られる体験学習の多さに惹かれ大谷大学を受検したが、1年生の時はコロナ禍による活動制限のため、実際に現場に出られたのは例年よりも遅かった。その遅れを取り戻すかのように、現在、充実した実習体験を重ねている。
    保育園、幼稚園、助産院など、多様な保育の場に赴いて、授業で習ったことを目の前で体感し、足りなかったことに気づき、反省をして次の機会に生かすという学びのサイクルを上手に活用している。将来は、子どもと保護者に安心してもらえる保育士をめざす。