子どもと一緒に学び続ける教師になりたいという思いを持って勉強を続ける渡邉さんは、コロナ禍での自宅学習期間を通して、社会が変わっていく様子を実感したと言います。直接会えなくても、授業の内容を「自分事」として捉えることができれば、歴史上の出来事も身近なこととして実感できます。技術を駆使し、工夫を重ね、「教えるだけ」の授業から発展させて、未来につながる学びを表現したいと、志を高く持っています。

05 楽しみを自分で見つける力

OTANI'S VIEW

更新日:
谷:これから、学生生活でやっておきたいことはありますか?
 
渡邉:本当は大学生の間にたくさん海外に行きたかったので、もしコロナ禍がおさまったら、海外の景色とかを見に行きたいなと思っています。ヨーロッパにはまだ行ったことがないので、ぜひ行ってみたいです。歴史的な建造物も多いスペインとか。あとはアメリカですかね。高校の修学旅行でもアメリカに行ったんですけど、今だったらまた違ったものが見えると思うので。
谷:アメリカのどこですか?
 
渡邉:ボストンとワシントンに2週間くらい行きました。私の高校は研修先が選べて、オーストラリアでホームステイをするコースや、フロリダのNASAで宇宙関係のことを学ぶコースとか、いくつか選べたんですけど、私は教育に興味があったので、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学に行って、大学生を見てきました(笑)。
 
谷:海外の学生はどうでした?
 
渡邉:実際に授業も受けさせていただいたんですけど、本当に日本の授業とは全く違いましたし、自分の見ている世界ってすごく狭いんだなって実感しました。学生も積極的に発言したり、誰とでもフランクにしゃべっていて、日本とは違うなと。
 
谷:まあ、お国柄もあるからね。でも能動的に活動するというのは良いですね。渡邉さんは地理に興味があるということだから尚更かと思いますけど、気候だったり産業だったり、その土地に行っていろんな人の息遣いを感じられるのは良いですよね。私も、2度オランダに行ったことがあるんですけど、アムステルダムの美術館の横に大きな公園があるんですよ。そこでベンチに座ってゆっくりと過ごすことも良いんですよね。またオランダに行く機会ができれば、ぜひそういう過ごし方をしてみたいと思います。日本と何が違うのかなって考えたら、人がそれぞれ楽しんでいる。人生を楽しむみたいな時間が流れているということを感じることに価値があるのかなと、この頃思います。
渡邉:私も、コロナ禍を通して、楽しみを自分で見つけないとなということをすごく思いましたね。待ってても楽しみは来ないし、自分から行動して楽しく過ごしていきたいです。
 
谷:そう思うことが大事だね。子どもたちと触れ合うことが楽しいなと思えるような仕事ぶりも求めていかれたらいいだろうし、そこで自分を確かめることもできるし。そういうことを考えて、積み上げながら大学生活を過ごされるといいと思います。これから教育実習に行ったりもしますが、あと1年半くらいの間で、こういうことを身につけたいなというのはありますか?
 
渡邉:やっぱりまだまだ知らないことがたくさんあって、自分でやろうと思っていたことができなかったときの対応とか、たくさん経験して、自分の力にできるように、吸収する力と、その吸収したことを外に出すアウトプットの力、その2つをもっと身につけたいなと思っています。

PROFILEプロフィール

  • 谷 哲弥

    教育学部教育学科 講師



    1981年3月 京都教育大学教育学部理学科卒業。1981年4月 京都府長岡京市・向日市・乙訓郡大山崎町にて小学校教員として勤務(~2018年3月)。2018年3月 京都教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻理科教育専修(修士課程)修了。教育学修士。2018年4月 大谷大学教育学部着任。
    研究内容については、次の2つ。
    (1)小学校理科において、好奇心いっぱいの児童が持つ能動性を引き出すために必要な指導や教材開発について研究を進める。また、主体的対話的な学びとは何かを問いつつ、科学的な物の見方や考え方を養うことを目指す授業づくりについて研究を進める。
    (2)現職教員や教員養成段階の学生に対して、集団的省察活動を試み、教員としての資質・能力の熟達化を図る取組とその検証について研究を進める。



  • 1年生の時は1人で勉強することが多かった。最近はゼミの仲間と勉強をすることが多くなり、その中で新たな気づきがあることや、一緒に頑張れる仲間の存在が大事だと痛感している。
    時には「本当に教師で良いのか」と自問自答することもあるが、志は高く、子どもと一緒に学び続ける教師になりたいという思いを持って、勉強を続けている。