幅広く社会のことを学びたいと思って入学してきた鈴木さんは、コロナ禍で様々な制限を受けながらも、積極的に大学生活を楽しもうと活動しています。こんな時期だからと、できるだけ他の学生と関われるように配慮してくれる先生の授業は、自分の頭できちんと考えなければいけないことも多く、とても刺激になっています。目の前にある課題に対して社会学的にアプローチしていく方法は面白く、今後の勉強にも知的好奇心をそそられています。

03 クラスメイトと一緒に学ぶ貴重な機会

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田中:「社会学演習Ⅰ」の授業はどんな感じ?
 
鈴木:考えることは多いですね。内容も幅広くて、パソコンで調べたりとかもします。
 
田中:グループでプレゼンテーションをするでしょ。どう?
 
鈴木:同じクラスでも結構関われない人というか、席の位置的にあまりしゃべれない人も出てくるので、そういう中で一緒に作業をすると打ち解けられるっていうのはありますね。
田中:コロナ禍で、学生同士の会話の機会だとかが少なくなってるしね。コロナが与える影響は大きいね。
 
鈴木:そうですね。僕は高校2年生のときに修学旅行があったので行けたんですけど、高3で修学旅行を予定していた人たちは行けなかったですし、文化祭もなくなって。最後の学年で行事がなくなるのはしんどかったですね。
 
田中:そうなると、大学に入って新しい友達を作ろうっていうのはハードルが高いよね?
 
鈴木:高いですね。最初は大学で友達ができるのかなって思ってたんですよ。ちょっとずつ話していけるようになったのが救いでした。
 
田中:教員の立場から見ても、鈴木さんは積極的にやっていこうっていう姿勢が感じられたからいいけど、最初は人見知りする子もいるからね。
鈴木:僕は自分からしゃべっていこうとは思っていました。
 
田中:それは何となく伝わってきたよ。だから前期は、席が近いところでグループを組んでもらった方がやりやすいかと思ってそういう分け方をしたんだよね。後期になったら、女の子は女の子、って固まらないでシャッフルして、やらなきゃいけないことがあるからみんなでやろうぜ、って形になってくれると良いなと思ってグループを組んでもらうようにしたんですよね。課題としては、そんなに難しすぎないものをと思って。
 
鈴木:そうですね、わりと気楽にやれてます。他の授業の様子を聞くと、先生の話を聞いて授業の終わりに感想を書く、っていう感じで1人での作業が多いらしいので、「社会学演習Ⅰ」はアタリかな、と(笑)。
 
田中:やっぱり誰かと話すっていうのは大事だと思うのでね。発表の完成度は求めないから、まずはクラスメイトと一緒に期日までにやり遂げようと。
 
鈴木:大学になると他県から来てる人もいるじゃないですか。幅が広がるという意味でも、友達になりたいと思いますね。
 
田中:女の子も大丈夫そう?
 
鈴木:そうですね、しゃべりやすい人もいますし、問題なくやっているんじゃないかと思います。

PROFILEプロフィール

  • 田中 正隆

    社会学部 現代社会学科 准教授



    2002年 一橋大学大学院社会学研究科 博士学位(社会学)取得修了、2003年 国士舘大学政経学部非常勤講師、2005年 高千穂大学教養部助教授、2007年 高千穂大学人間科学部准教授 を経て、2017年 大谷大学文学部社会学科准教授。
    アフリカはベナンという国で人類学的調査を始め、地域社会のミクロな視点から現代西アフリカのマクロな政治、経済変動をみすえる研究へと広げてきた。親族にもとづく社会構造と文化要素である在来信仰ブードゥの関連を調べながら、そこにおけるモノ=物質の位置づけに焦点をあてた。それは、いま社会科学で議論をよんでいるモダニティ、グロバリゼーション、市民社会、デモクラシーといった諸概念とも深く関わっており、私の調査地での具体的な事例にてらしてこれらの現象を再検討している。



  • 大学のホームページやパンフレットで情報を細かく確認し、オープンキャンパスにも参加。大谷大学ならしっかり学べそうだと思い、受験した。現代社会学科を選んだのは、幅広く社会のことを学びたいと思ったため。
    学外サークルに参加したりアルバイトをしたりと、積極的に大学生活を楽しむ一方で、授業では自分の頭できちんと考えなければいけないことも多く、とても刺激になっている。目の前にある課題に対して社会学的にアプローチしていく方法は面白く、今後の勉強にも知的好奇心をそそられている。