幅広く社会のことを学びたいと思って入学してきた鈴木さんは、コロナ禍で様々な制限を受けながらも、積極的に大学生活を楽しもうと活動しています。こんな時期だからと、できるだけ他の学生と関われるように配慮してくれる先生の授業は、自分の頭できちんと考えなければいけないことも多く、とても刺激になっています。目の前にある課題に対して社会学的にアプローチしていく方法は面白く、今後の勉強にも知的好奇心をそそられています。

01 将来に繋げるための選択

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田中:大谷大学にはどういう入試方法で入ってきたの?
 
鈴木:僕は指定校制推薦入学です。高校から指定校制推薦を勧められたので、指定校になっている大学の中から僕に合いそうなところを選びました。
 
田中:そうなんだ。社会学部がある大学は他にもいろいろあるけど、迷わなかった?
 
鈴木:僕は兵庫県出身なんですけど、他の大学はあんまり知らなかったんです。大谷大学は名前を聞いたことがあったし、小規模であることとかを考えて、ここでならちゃんと学べそうだなと思って。
 
田中:オープンキャンパスには来なかった?
 
鈴木:来ました。ホームページや大学のパンフレットも見て、先生がどういう授業をしてるとか、楽しそうなサークル紹介がされているかとかもチェックして。大学に行く前にできるだけ情報は入れておきたかったので。
 
田中:オープンキャンパスでは模擬授業は受けました?
 
鈴木:受けてないです。ありましたっけ……?
 
田中:模擬授業は結構目玉の内容なんですよ(笑)。あとは学生によるキャンパス見学ツアーとかね。現代社会学科を選んだのはなんで?
鈴木:僕は高校時代、数学とか英語が特別できるわけでもなく、文章力もあんまりなかったんですけど、社会のニュースとかは見てたんです。就職することを考えたときに、何かしらいま社会で起きてる状況を知っておくべきかなと思って。現代社会学科で扱われる内容は結構幅が広かったんで、入って少しでも将来に繋げられるんやったらいいかなと思って選びました。
 
田中:ところで、入学式には参加しましたか?
 
鈴木:はい、参加しました。
 
田中:学長が来てお経をあげたのにびっくりしなかった?
 
鈴木:びっくりしましたね(笑)。ここには真宗学科があるっていうのはもちろん知ってたんですけど、そういう仏教的なことがあるのは真宗学科だけかなと思っていたので。
 
田中:あれで新入生はみんな驚いたのかなと思うんだけど(笑)。
 
鈴木:確かに「え、どうしたらいいの?」とか思いましたし、周りもそういう反応でしたね(笑)。
田中:でも授業が始まりだすと、仏教らしさはあまりないよね。
 
鈴木:そうですね、仏教っぽいことを経験したのは今のところ入学式の時だけでしたね。
 
田中:入学式の時、一部の学生の間で「あのお経は何語?」とかって疑問が飛び交ってたみたいだけど、「こういう文化もあるんだ」っていうのを、良い意味で受け入れていくきっかけを作っているのかなと思っています。
 
鈴木:あのお経、日本語ではない感じでしたね。
 
田中:他の学生にも「先生、あれ何語?」って聞かれたんだよね。僕も専門じゃないから詳しくはないけど、パーリ語というものです。そういうところからも多様性が感じられるよね。

PROFILEプロフィール

  • 田中 正隆

    社会学部 現代社会学科 准教授



    2002年 一橋大学大学院社会学研究科 博士学位(社会学)取得修了、2003年 国士舘大学政経学部非常勤講師、2005年 高千穂大学教養部助教授、2007年 高千穂大学人間科学部准教授 を経て、2017年 大谷大学文学部社会学科准教授。
    アフリカはベナンという国で人類学的調査を始め、地域社会のミクロな視点から現代西アフリカのマクロな政治、経済変動をみすえる研究へと広げてきた。親族にもとづく社会構造と文化要素である在来信仰ブードゥの関連を調べながら、そこにおけるモノ=物質の位置づけに焦点をあてた。それは、いま社会科学で議論をよんでいるモダニティ、グロバリゼーション、市民社会、デモクラシーといった諸概念とも深く関わっており、私の調査地での具体的な事例にてらしてこれらの現象を再検討している。



  • 大学のホームページやパンフレットで情報を細かく確認し、オープンキャンパスにも参加。大谷大学ならしっかり学べそうだと思い、受験した。現代社会学科を選んだのは、幅広く社会のことを学びたいと思ったため。
    学外サークルに参加したりアルバイトをしたりと、積極的に大学生活を楽しむ一方で、授業では自分の頭できちんと考えなければいけないことも多く、とても刺激になっている。目の前にある課題に対して社会学的にアプローチしていく方法は面白く、今後の勉強にも知的好奇心をそそられている。