好きなことに全力で向き合う松田さんは、今は韓国に魅力を感じています。文化から始まった興味も、歴史や政治にまで関心が広がるようになりました。留学を前に自分を奮い立たせて、できる限りの準備をしていこうと考えています。応援してくれる友達や先輩に支えられ、留学経験者である先生の「自分で自分を押してやることが大事」というアドバイスのもと、いろんなものを見て来ようと張り切っています。

02 ‏留学前に語学力をあげてたくさんの人と触れ合いたい

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喜多:京都の大学で学び始めて、良かったなって思うことはありますか?
 
松田:留学に行きたいので、外国で日本のことを質問されてもちゃんと答えられるようになりたいんです。日本の文化って言えば京都が大きいと思うので、世界遺産とかにも気軽に行けるのが良かったなと思います。
 
喜多:そうですよね。語学の勉強をする以外にも関心があることはありますか?
 
松田:韓国語の勉強を始めてから、韓国のファッションとかにも興味が出てきました。できれば仕事にしたいなって思うくらいで。
 
喜多:今、韓国のファッションは若い人の間で人気ですよね。日本のファッションと違いますか?
 
松田:全然違います。韓国の流行りっていうのは、1つのアイテムが流行ったらみんなそれを着るみたいな感じの文化だし、ファッション自体もシンプルで、好きだなって思います。
 
喜多:松田さんは入学当初から現地で学ぶことを想定してきて、来年の春から交換留学の予定なんですよね。今も頑張って勉強してますが、留学にどういったことを期待してますか?
 
松田:一番は、韓国に住むのが楽しみです。旅行ではなく、現地で生活してみたくて。あとは、現地の大学に普通の大学生と一緒に通うのが今から楽しみです。
 
喜多:これまでに韓国に行ったことはありますか?
 
松田:家族で1回行ったことがあるんですが、その時は韓国に興味を持ち出した時だったので言葉も全然できなかったし、今度は全然違うのかなと思います。
 
喜多:留学に行く前に、どういったことをしたいですか?
 
松田:留学に行ったら、大学での勉強だけでなく、やっぱり人と触れ合っていろいろ学びたいので、行って困らない程度の語学力は身につけて行きたいなと思います。
 
喜多:大谷大学には、毎日語学漬けの集中講義期間もありますので、そういう授業を受講するといいですよ。
 
交換留学は、以前は単位を全部揃えてから行くのが一般的だったので、4年生で留学する学生が多かったんですよ。でも今は就活をとても気にして、前倒しして2年生で留学したり、1年の予定を半年に短縮したりする学生が増えました。でも、そもそも人と違うことをしているのだから、周りにふりまわされずそれ以上のものを自分はつかみ取って帰るんだっていうくらいの強い気概を持って行った方がいいと思います。
 

PROFILEプロフィール

  • 喜多 恵美子

    国際学部 国際文化学科 教授



    京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。大韓民国弘益大学校大学院美術史学科博士課程修了(論文資格試験合格)人間・環境学修士。2005年、大谷大学文学部国際文化学科着任。
    近代西欧の概念である「美術」が非西欧社会でいかに受容されていったのかについて関心を持っている。一口に受容といっても、ここでは無批判的な追従を意味するのではなく、美術というシステムがいかにして当該社会に有用な形に咀嚼され汲み上げられていったのか、その過程をさしている。方法論としては日本と朝鮮(韓国)における近現代美術の比較分析を行っているが、文化的に似ていると考えられがちな日本と朝鮮(韓国)においてさえ美術に対するアプローチのありかたはかなり異なったものとなっている。そこから翻って日本と朝鮮(韓国)における「美術」や「近代」の意味を浮き彫りにしたいと考えている。



  • 中学生の頃に韓国のアイドルグループの曲を聴いたことがきっかけで、独学で韓国・朝鮮語を学び始めた。以降、韓国のファッションなど文化に興味を持ち、最近は歴史や政治にまで関心が広がるようになった。
    大谷大学に入学し、語学学習支援室(GLOBAL SQUARE)のアシスタントをしながら留学に向けて学びを深めている。20代のうちにいろんな世界を見て、将来は外国と日本をつなぐ役割ができる仕事に就きたいと考えている。