谷大の幼教では実践的な活動ができると期待していた小谷さんは、コロナ禍で活動が制限されても、思いのほか授業を楽しんでいます。学ぶことが全て実際の幼児教育につながっていくことがわかる感覚が面白く、手遊びや読み聞かせにも熱が入ります。学生同士や、先生との距離も近い幼教の雰囲気が大好きで、4年という時間をフルに使って、保護者にも信頼される保育者になるために日々前進しています。

03 子どもの遊びの楽しさをもう一度実感する

OTANI'S VIEW

更新日:
冨岡:大学の設備についてはどうですか?カフェとか。
 
小谷:毎日カフェに行くのが楽しいです。行くと、絶対何か買っちゃいますね。でもそういうところも、大学生らしいなって思ってます。学食はあんまり行ってないんですけど。
 
冨岡:学食はガッツリ系が多いよね。若い男の子にはいいけど。
 
小谷:そうですね。空き時間で行って帰って来れるので、大学の外に食べに出ても良いですし。
 
冨岡:ここは学生としては生活しやすい環境だよね。ウチにはここ以外にも、湖西キャンパスっていうのがあるんですよ。以前は、1年生はあそこでクラスごとにバーベキューをやったりしてね。まだ大学の施設で使いきれてないところもあるし、早くいろいろ使いたいね。キャンパスの中で好きなところはある?教室はどう?
小谷:使い心地良いです。そう言えば、ホワイトボードが壁に貼り付けてあるスペースがあるじゃないですか。あそこは何に使うんですか?
 
冨岡:実はあそこで授業やっても良いんだよね。大学って、自由にやっていいんですよ。勉強する場所はなにも教室だけじゃないから。あそこはそういう場所の1つです。通り道にもなってるし、上の階からも見えるから、「こんなこと考えてるけど、みんなはどう思う?」っていう感じで学生の発表をやっても良いし。あの場所って本当にいろいろな用途に使えるので、今度、利用方法を考えてみてもいいね。みんなとはいろんなことをやってみたいなって思ってるんだけど、何よりも、なかなか一緒に遊べていないですよね。例年ならもっといろいろできるんだけどね。
 
小谷:運動会とかですよね?ぜひやりたいです!
 
冨岡:そうだよね。運動会は単に楽しいからやるんじゃなくて、なんでその活動をするのかっていうところから内容を考えて、学生が全部企画するんだよ。まあコロナの状況次第っていうところもあるんだけど、これからぜひできると良いよね。
 
小谷:はい。オリエンテーションでそういう行事があるって聞いて、すごく楽しみにしてました。
冨岡:そういうのをいっぱいやって、まずは自分たちが遊ぶってことをもう一度経験してもらいたいと思ってて。一般的な大学生がやってる遊びと、子どもたちが楽しいって思う遊びは違うからね。だから子どもの遊びが楽しいっていうことをもう一度実感してもらえるといいね。行事は運動会以外にもいっぱいあるんだけど、何か聞いたことある?
 
小谷:「幼教フェスティバル」ですかね。具体的なことはあまり知らないんですけど。
 
冨岡:あれは今まで学んできた活動の集大成みたいな位置づけで、本格的なオペレッタをやるんだよ。衣装もセリフも音楽も全部自分たちでつけて。そういう大きなものもあるし、手遊びみたいなものもね。先生たちはよく知ってるから、いつでもやってみせてもらうといいよ。僕はやらないけど(笑)。実際に保育者として園に入ったら何でもやることになるから、そのトレーニングとしての遊びを今たくさんやっておきたいですね。

PROFILEプロフィール

  • 冨岡 量秀

    教育学部 教育学科 教授



    1967年東京都生まれ。日本大学大学院理工学研究科博士前期課程修了(工学修士)。大谷大学大学院文学研究科博士前期課程修了(文学修士)。聖和大学大学院教育学研究科博士前期課程修了(教育学修士)。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)号取得。1991年~2000年株式会社フジタ 建築本部企画設計部/環境計画部、2002年~2004年大谷大学真宗総合研究所研究補助員、2005年~2006年聖和大学嘱託助手、2007年~2009年大谷大学任期制助教、2013年大谷大学短期大学部准教授、2017年大谷大学短期大学部教授、2018年大谷大学教育学部教育学科教授、現在に至る。
    真宗保育(真宗に立った保育)と保育内容・環境への研究を展開している。真宗保育は、子どもたち一人ひとりが等しく輝き、人生を豊かで意義あるものとして生き切ってほしいと願い、その人生の歩みを支える、ほんとうの「生きる力」の獲得の原風景となることをめざす保育実践である。そして子どもを育む原風景となる環境づくりを課題としている。



  • 両親が保育関係の仕事をしていることから、小学生の頃から夢は保育者だった。高2の時に「幼児教育しか考えられない」と志望大学を探し始め、先生に薦められた大谷大学を受検した。
    大谷大学の幼教の特徴である実践的な活動も、コロナ禍で制限されたが、思いのほか授業や大学生活を楽しんでいる。課外でも子どもと関わるサークルに入り、先輩から手遊びを教えてもらうなど、授業やサークルで学ぶことが全て実際の幼児教育につながっていくことがわかる感覚が面白く、4年という時間をフルに使って、保護者にも信頼される保育者になるために日々前進している。