ライブが好きだという東さんは、コロナ禍でオンラインでのライブも体験しましたが、やっぱり生の魅力にはかないません。オンラインと生では何が違うのか、マルチメディアの特性について学ぶ授業を通して考えています。将来についてはまだ検討中ですが、京都にたくさんある有形・無形の文化財を、情報技術によって保護していこうというゼミの取り組みにも興味を持っています。モンゴル語の歌を歌うのが趣味というユニークな先生の指導の下、日々研鑽しています。

05 マルチメディアを使って、地域を活性化する

OTANI'S VIEW

更新日:
松川:コミュニティデザイン学科には「地域政策学コース」と「社会福祉学コース」の2つ(※)があって、東さんは「地域政策学コース」を選んでくれてるわけだけど、福祉についても関心を持ってたの?
 
東:そうですね。でも「社会福祉学コース」の方が専門的で、将来を決める感じなのかなと思って。「地域政策学コース」の方が選択肢が広いような気がして。
 
松川:ああ、「社会福祉学コース」って言うと社会福祉士の資格を取るってなって、将来の選択肢が狭まってしまう気がしたから、もう少しキャリアデザインという意味で視野が広がる方を選んだってことか。
 
東:はい。
 
松川:「地域政策学コース」の中でも情報系を選んだのはなぜですか?
東:先生方がプレゼンをしたときに、各コースの映像を見て、情報系が一番楽しそうなことをやってるなと思って。私はパソコンを使うのが好きなので、楽しくできるかなって。
 
松川:それは良いですね。パソコンはいつくらいから使ってたんですか?
 
東:小学生くらいです。家のパソコンを使って写真を見たり、ネットを使ったり。
 
松川:画像処理とかもやりましたか?
 
東:やってないけど、面白そうでやってみたいと思ってました。
 
松川:資格にチャレンジしたことはありますか?情報系の資格でもいいし、そうでなくてもいいですが。
 
東:小学生の時に学校で「京都検定」を取りました。一番下の級ですけど。
 
松川:「京都・観光文化検定」ですね。学校でやったのは良いですね。京都は好きですか?
 
東:お母さんが好きなので、史跡とかには一緒に行きました。でも祇園祭は部活の合宿があって毎回行けなくて。
 
松川:葵祭はどうですか?
 
東:行ったことないです。
 
松川:そうなんですか!毎年私のゼミでは「葵祭プロジェクト」って言って、葵祭を映像で撮影して記録に残すんですよ。私のゼミは、地域の活性化のためにマルチメディアを使っていこうっていうことで、古い文化財とか伝統が、地域の活性化にどう役に立つかってことを考えていますし、赤澤先生のクラスでは、インスタを使って、少し組織的にお気に入りのお店をアップしていくことで、大学界隈の地域活性化をやってるわけです。この地域のFM局もやってますし。何かそういう、情報技術を使ったらこんなことができるなって考えたことはないですか?
東:今はSNSとか進んでるんで、そういう方向で活性化を……。
 
松川:今の大学生はSNSを使い慣れてるんだけど、ご年配の方とか、例えば私なんかもインスタはやってないんですよ。TwitterもLINEも、そんなに活用してないんです。その辺のギャップはあると思うんですよね。そこのところはどうですか?地域にはご年配の方もいるし、SNSを使ってコミュニケーションが取れそうな気がしますか?
 
東:インスタだったら若い人にしか届かないような気がします。
 
松川:そうですよね。じゃあウェブサイトとかブログはどうですか?やったことはありますか?
 
東:ないです。
 
松川:その辺も、ひとつの可能性かと私は思ってるんですけどね。
(※……2022年4月より「情報メディアコース」を新設し、3コース化)

PROFILEプロフィール

  • 松川 節

    社会学部 コミュニティデザイン学科 教授



    東京外国語大学外国語学部モンゴル語学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。国立民族学博物館講師、大谷大学講師を経て、現在、大谷大学社会学部教授。2012年度より日本・モンゴル合同「エルデニゾー・プロジェクトⅡ」の日本側代表、2014年度より日本・モンゴル合同「モンゴル国カラコルム博物館における歴史研究を基軸とした情報化と国際協働の推進」プロジェクト日本側代表。2016年度より日本・モンゴル合同「ハン・ヘンティ・プロジェクト」の日本側代表。
    2022年度は、日本・モンゴル共同「モンゴルの山岳信仰調査プロジェクト(ハン・ヘンティ・プロジェクト)」を一層推進し、モンゴルの世界的文化遺産を歴史学・宗教学・考古学・文化保存科学・観光学の諸側面から研究し、それら有形・無形の文化遺産をマルチメディアを活用してデジタル化・データベース化し、電子媒体で提示する方法を追究する。研究において歴史学・文献学的手法と社会情報学的手法を融合させ、人文科学・社会科学における新たな研究スタイルを構築し、その成果を学生指導に生かしていきたいと考えている。



  • オープンキャンパスでコミュニティデザイン学科の説明や模擬授業を受けて興味を持ち、先生やキャンパスの雰囲気が気に入って大谷大学を受験した。入学後は授業やアルバイト、趣味のライブなど充実した大学生活を送っている。
    高校までとは違い、大学の授業では自分で考えることが増えたと実感。小学生の頃からパソコンを使うことが好きだったこともあり、地域政策学コースの中でも情報系へ進むことにした。京都にたくさんある有形・無形の文化財を情報技術によって保護していこうというゼミの取り組みにも興味を持っている。