ライブが好きだという東さんは、コロナ禍でオンラインでのライブも体験しましたが、やっぱり生の魅力にはかないません。オンラインと生では何が違うのか、マルチメディアの特性について学ぶ授業を通して考えています。将来についてはまだ検討中ですが、京都にたくさんある有形・無形の文化財を、情報技術によって保護していこうというゼミの取り組みにも興味を持っています。モンゴル語の歌を歌うのが趣味というユニークな先生の指導の下、日々研鑽しています。

04 地域の人にインタビューして伝記を作る授業

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松川:もしも今、SNSが使えなくなったらどうします?どんな風に生活していきますか?
 
東:えー……。
 
松川:例えば、今、スマホがなくなったらどうします?落としちゃったりして。
 
東:バイトにも行けないですね。
 
松川:そうですよね。公衆電話から電話を掛けたことはありますか?
 
東:あります。
 
松川:ないことはないんですね。ある意味、スマホに依存した生活をしていて、すでに皆さんの体の一部になっているわけですけど、災害が起こって電波が使えなくなった時にどうするかとか、そういうことも、私の授業の中では時々テーマにしています。大学の授業はどうですか?
 
東:高校と違って覚えることとかが減って、自分で考えることが増えました。
 
松川:それはよく言われますね。学問っていうのは、そう簡単にすっきりしないんですよ。ずっとモヤモヤしている。高校までは、覚えた知識をテストで試していくような勉強が中心なんですけど、大学の授業は探究型って言われるんですよね。私の「社会情報学概論」はどうでした?
 
東:同じ問題でも、人によって視点が違ったり、解決が難しいなと思うことがありました。
 
松川:まず、どこに課題があるのかを認識するのが第一歩なんですよね。そしてそれを解決するためにいろいろなリソースを使うんですが、そういうリソースがどこにあるのかも、自分で探さなければいけない。学問っていうのは、そういうふうに、1つ1つ進めていくんですよ。そして卒業論文を書く時には、自分が考えていることを、きちんと根拠を示して、論理を構築していくということが、社会学のゼミで学ぶことです。大学で一番好きな授業は?
 
東:志藤先生のクラスでインタビューに行ったのが面白かったです。
松川:「プロジェクト研究入門」ですね。あれは、大学の近くに住んでいる社会人の方にインタビューして、文章を書いて写真も入れて、伝記としてその方に差し上げるというプロジェクトです。社会調査を行う最初の実践的なプロジェクトに参加したんですね。どんな点が面白かったですか?
 
東:他の授業と違って、人と喋りに行けるっていうのが楽しかったです。私は、おばあちゃんくらいの年齢の、ずっと福祉のことをやってきた方に話を伺いました。
 
松川:年齢が上の方にインタビューして、今まで知らなかったこととかもありました?
 
東:めっちゃいっぱいありました。昔の福祉の話とか、今とは全然考え方が違ったころの話とかを聞かせてもらいました。
 
松川:それは良い経験をしましたね。

PROFILEプロフィール

  • 松川 節

    社会学部 コミュニティデザイン学科 教授



    東京外国語大学外国語学部モンゴル語学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。国立民族学博物館講師、大谷大学講師を経て、現在、大谷大学社会学部教授。2012年度より日本・モンゴル合同「エルデニゾー・プロジェクトⅡ」の日本側代表、2014年度より日本・モンゴル合同「モンゴル国カラコルム博物館における歴史研究を基軸とした情報化と国際協働の推進」プロジェクト日本側代表。2016年度より日本・モンゴル合同「ハン・ヘンティ・プロジェクト」の日本側代表。
    2022年度は、日本・モンゴル共同「モンゴルの山岳信仰調査プロジェクト(ハン・ヘンティ・プロジェクト)」を一層推進し、モンゴルの世界的文化遺産を歴史学・宗教学・考古学・文化保存科学・観光学の諸側面から研究し、それら有形・無形の文化遺産をマルチメディアを活用してデジタル化・データベース化し、電子媒体で提示する方法を追究する。研究において歴史学・文献学的手法と社会情報学的手法を融合させ、人文科学・社会科学における新たな研究スタイルを構築し、その成果を学生指導に生かしていきたいと考えている。



  • オープンキャンパスでコミュニティデザイン学科の説明や模擬授業を受けて興味を持ち、先生やキャンパスの雰囲気が気に入って大谷大学を受験した。入学後は授業やアルバイト、趣味のライブなど充実した大学生活を送っている。
    高校までとは違い、大学の授業では自分で考えることが増えたと実感。小学生の頃からパソコンを使うことが好きだったこともあり、地域政策学コースの中でも情報系へ進むことにした。京都にたくさんある有形・無形の文化財を情報技術によって保護していこうというゼミの取り組みにも興味を持っている。