地元を活性化したいという希望を持ってコミュニティデザイン学科に入学してきた柴田君は、コロナ禍でフィールドワークがなくなるという現状を残念に思いながらも、文献を通して知る地域活性化の先進例に刺激を受けています。先輩たちと一緒に様々な地に赴き、現場から学んでいく日々を楽しみにしつつ、今は例年の楽しい話に胸を躍らせています。将来は地元で公務員になりたいと、受験対策講座を受けながら、今できることを頑張っています。

05 地元を活性化する一番の源は、好きという気持ち

柴田:フィールドワークは、役所と連携してやるっていうのが多いんですか?
 
鈴木:そうですね。ゆず農家の場合は、古座川の平井地区っていうところに北海道大学の研究林舎があるんですけど、宿泊も便宜を図ってくれて格安で泊めてくれますし、活動しやすいということもあって、実習地として選んだんですよ。あそこのゆずに関しては論文もいくつか出ていて。第6次産業って言うんですかね、農作物に付加価値をつけたり、加工品にさらに工夫をしたりね。そこを手伝いながら、こういう形で成功していますよということを勉強するのもいいかなと思って。君の地元には特産品がある?
 
柴田:長浜の名産は、鮒ずしと、なぜか鯖そうめんです。海ないのに、不思議ですよね。
 
鈴木:その鯖って、どういう鯖?
 
柴田:写真を見てもらった方がわかりやすいかと思うんですけど、鯖を煮て、その煮汁でそうめんを茹でるんです。なんで鯖なのかわからないんですけど。
鈴木:京都で言うとニシン漬けみたいなものか。初めて知った。街道で鯖の取引があったのかもね。京都にも鯖街道ってあるし。福井の方とつながるでしょ。そうめんも作ってるの?
 
柴田:そうめんは聞かないですね……。知らないです(笑)。
 
鈴木:寒暖差が著しいとそうめんづくりに適してるって聞いたことあるけど。そういう地元の名物とかを売りにして、地元を元気にできない?農作物はどんなものがあるの?
 
柴田:田んぼばっかりですね。最近、滋賀のお米っていうのもアピールされるようにはなってきてるんですけど。
 
鈴木:そういうネタをいろいろ調査しながら将来に生かせると良いね。それで将来は長浜市役所か。どうしたら少子高齢化を食い止められると思う?どうやって街を活性化する?
 
柴田:子育てしやすい支援制度を作ったり……。
 
鈴木:子育てしやすいってことで成功してる町もあるよ。ちょっと名前をど忘れしちゃったけど、小さい町なんだけど、若い人が移住してくるところがあって。そこは支援が手厚いってこともあるけど、住む場所をかなり格安で提供してもらえるんだったかな。
 
柴田:ウチだったら工場が近くにあるので、それプラス住宅支援っていうのも一つの手かなって思います。
 
鈴木:でもそれって、ある意味もう分かり切ってることで、それでもみんなは都会に行ってしまうっていう現状がありますよね。だから難しいんだけど、まあ、地元に戻りたいっていう気持ちがあることが一番だね。君の場合、自分が生まれ育ったところに魅力を感じているってこと?
柴田:魅力があるかはわからないですけど、まあ好きだからですね。
 
鈴木:自分の育ったところが好きだっていうのは良いですよね。私なんかはもう、京都に住んでる方が長くなってしまってますね。だから少子高齢化するんですね(苦笑)。

PROFILEプロフィール

  • 鈴木 寿志

    社会学部コミュニティデザイン学科 教授



    1966年神奈川県生まれ。京都大学大学院後期博士課程修了。博士(理学)。山形大学理学部助手、京都大学非常勤講師、(有)地質調査グループGEOTEC、レオーベン大学研究助手、大阪学院大学非常勤講師を経て、2008年に大谷大学文学部着任。
    造山作用による山地形成過程を放散虫などの微化石を用いて研究している。これまでに日本、チベット、ミャンマー、オーストリー、セルビア、北部アンデス、ケニアを対象に地質・地形発達過程を調べてきた。さらにこれらの国々の自然環境と文化形成との関連についても研究をひろげている。日本のように地震活動の活発な変動帯では、どのような文化が生まれたのだろうか?地質にかかわる文化事象から考察している。



  • 地元が好きで、将来地元を活性化したいという希望を持ち、コミュニティデザイン学科に入学。コロナ禍でフィールドワークがなくなるという現状を残念に思いながらも、文献を通して知る地域活性化の先進例に刺激を受けている。
    先輩たちと一緒に様々な地に赴き、現場から学んでいく日々を楽しみにしつつ、今は例年の楽しい話に胸を躍らせている。公務員になる夢を叶えるため、受験対策講座を受けながら、今できることを頑張っている。