宗教系の高校で充実した生活を送ってきた岡本君は、仏教への関心を深めたいと、迷わず仏教学科の門をくぐりました。仏教学科で史料や経典を読む際に必須となるサンスクリットやチベット語、漢文などに悩まされてはいるものの、授業はどれも面白いと言います。仏教を通して現代の問題を考え、弱い立場にある人たちのことを念頭において、学びを今後の生活に反映させていく。仏教の徒として、歴史と伝統を備えた場での学びが始まっています。

06 旅行をして見聞を広めることが好き。

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戸次:今後の目標は?
 
岡本:大学生活では、生徒会的な活動をしたいです。まだやってないんですけど。
 
戸次:学生会ですね。そういうところに関われば、今までの経験も生かせたりしますね。楽しみですね。将来のことは何か考えてる?
 
岡本:将来は、父親が不動産のオーナー業を営んでおりまして、それを継ぐことが夢です。お坊さんとは関係なくなりますけど。
 
戸次:宅建(※宅地建物取引士)とかの資格も必要になってきたりする?
 
岡本:はい。今も勉強してるんですけど、今年は無理かなあと思います。
 
戸次:趣味は?
 
岡本:旅行ですかね……?今はどこにも行けてないので残念ですけど。今まで行った中で印象に残ったところは、ハワイです。ビーチもあるし、山もありますし、日本語も通じましたし(笑)。
戸次:他にはどんなところに行ったの?
 
岡本:シンガポール、グアム、バリ島、台湾、オーストラリアです。全部家族でですけど。
 
戸次:へえ、結構行ってるんだね。旅の醍醐味ってなに?
 
岡本:地域によって違う食とか文化とか、人の性格とかも違うってことを見れるのが、人生にとってもありがたいことなので、それが魅力です。
 
戸次:じゃあ、今後行ってみたいところは?
 
岡本:ヨーロッパですかね。国内では四国に行ったことがないので、行ってみたいです。
 
戸次:インドとか中国はどうですか?
 
岡本:あんまり考えたことなかったですけど、スリランカとかは行きたいですね。
 
戸次:大谷大学にはインド研修や中国研修もあるんですよ。今はコロナがまだ収束していないので、今後のことはどうなるのか分からないですけど、そういう機会があったら行ってみるのもいいと思いますね。

PROFILEプロフィール

  • 戸次 顕彰

    文学部仏教学科 講師



    1981年新潟県生まれ。2004年東洋大学文学部卒業、2009年大谷大学大学院文学研究科博士後期課程(仏教学専攻)満期退学。2011年博士(文学)。2009年大谷大学文学部任期制助教、2011年大谷大学非常勤講師ほか、2017年真宗大谷派親鸞仏教センター研究員を経て、2020年大谷大学文学部仏教学科講師着任。
    中国などの東アジア世界に伝わった仏教は、教義・修行のみならず、生活や対社会的なあり方など、さまざまな方面で変貌を遂げた。しかし一方では、それぞれの仏教者たちが、時代的課題を背負いつつ、変わらないものを保持して未来に教えを伝承していくことを志した。こうした仏道伝承の過程とその意義について考えている。特に現在は、中国における戒律文献の受容やそこに生じた律僧たちの問題意識に関して、南北朝時代から隋・唐代を中心に研究している。



  • 宗教系の高校で生徒会副会長を務め、生徒会活動の中でも仏教行事に参加してきた。既に僧籍を持っており、大学でも仏教への関心を深めたいと、迷わず仏教学科の門をくぐった。仏教学科で史料や経典を読む際に必須となるサンスクリットやチベット語、漢文などに悩まされてはいるものの、授業はどれも面白く感じている。
    仏教を通して現代の問題を考え、弱い立場にある人たちのことを念頭において、学びを今後の生活に反映させていく。仏教の徒として、歴史と伝統を備えた場での学びが始まっている。