谷大の充実したフィールドワークに魅力を感じて入学してきた行徳さんは、さっそく社会福祉施設に行ってきました。現場を見て話を聞き、体験させてもらった経験がさらなる意欲につながり、中学の職場体験で抱いた福祉の仕事への興味が、社会福祉士という形のある夢へと育ってきました。夜回り活動や引きこもり支援をしている経験豊富な先生のもと、持ち前の朗らかさを発揮して勉強していく予定です。

06 4年間で、論理の組み立て方を学ぶ

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岡部:大学に入って良かったことは?
 
行徳:自分で時間割を組み立てられるのが面白いなと思って。自分の興味ある授業ばっかり入れられるじゃないですか。これ面白い、って思いながら受けられるので、取る授業を決められるっていうのは良いなと思います。
岡部:大学のテストは暗記して受けるとかいうのとは違うけど、テストはできましたか?
 
行徳:全然です。まず、お題が難しすぎて。問われてることが理解できないんですよ。めっちゃ悩んで、友達のを参考にしたり。最終的に文字を埋めようと頑張りました。
 
岡部:自分の中で考えた過程をしっかり書くっていうのはなかなか大学でしかやらないけど、仕事する上では大事なことなんですよね。何に基づいてそう考えてるかとか。それは社会福祉でもめちゃくちゃ必要で。この人のどういう行動をこういう風に見るから、こういうケアが必要だと思いますって、チーム内で共有しないといけないでしょ。だからそういう力は重要なんです。
 
行徳:どうやって鍛えればいいですか?
 
岡部:レポートを何回も書くしかないんじゃないかな。あとはクラスの人とディスカッションしたりとか。もちろんいろんな本も読まなきゃいけないけど。知識だけじゃなくて、思考を読むんだよね。自分1人ではなかなかうまくできないから、人の助けを借りて、論理の組み立てを学んでいくことが必要なんじゃないかなと思います。これまでなかなかトレーニングして来なかったことだから、大学の4年間で頑張らないといけないことかなって思います。
 
行徳:頑張ります。とりあえず本読みますね。
 
岡部:そうだね。大学に入って本は読んでますか?
 
行徳:全然読んでないです。通学の時間も長いし、本は読もうと思ってます。
岡部:明日から(笑)?
 
行徳:明日から(笑)。
 
岡部:通学中のケータイの時間を本に変えて、有効活用してください。すごいいろんな知識が必要だから。現地に行ったり人と交流しながら学べることもたくさんあるけど、それだけではわからないこともあるから、そういうのを本から学んでもらえると良いかなと思います。

PROFILEプロフィール

  • 岡部 茜

    社会学部コミュニティデザイン学科 講師



    石川県生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。 博士(社会学・立命館大学)。滋賀県立精神保健福祉センターひきこもり支援センター非常勤職員(2013~)などを経て、現在に至る。
    生活困難に直面している若者を対象としたソーシャルワークについて研究している。現代社会では、ひきこもりやホームレス、過労死など様々な若者の生活困難が明らかになりつつある。そうした状態を統一的に検討するソーシャルワークの視角を考えるとともに、生活に困難さを感じている若者とそうした課題に関心を持つ人々が、お互いにより生きやすい地域・社会づくりを可能としていける方法を模索している。



  • 大学案内の冊子を見てピンと来た大谷大学。オープンキャンパスも何度も参加し、充実したフィールドワークに魅力を感じて受験を決めた。1年生のうちから社会福祉施設の現場を見て話を聞き、体験させてもらった経験がさらなる意欲につながり、中学の職場体験で抱いた福祉の仕事への興味が、社会福祉士という形のある夢へと育ってきた。
    夜回り活動や引きこもり支援をしている経験豊富な先生のもと、持ち前の朗らかさを発揮して勉強していく予定。