谷大の充実したフィールドワークに魅力を感じて入学してきた行徳さんは、さっそく社会福祉施設に行ってきました。現場を見て話を聞き、体験させてもらった経験がさらなる意欲につながり、中学の職場体験で抱いた福祉の仕事への興味が、社会福祉士という形のある夢へと育ってきました。夜回り活動や引きこもり支援をしている経験豊富な先生のもと、持ち前の朗らかさを発揮して勉強していく予定です。

04 めっちゃ良かった施設体験

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岡部:社会福祉に興味を持ったのは?
 
行徳:中学生の時に職場体験で高齢者施設に行って、そこでめっちゃいいなと思いました。そこから福祉系のことを勉強したいと思って。
 
岡部:夏の福知山でのフィールドワークはどうでした?行徳さんは「学びの発見」の授業に遅れて来て、一番前の席に座ってたんですよね。それで声をかけたら「行こうかな」って言ってくれたんだよね。無理に誘うとパワハラになるかなって思ってしまうんですけど、学生は個別に声をかけられる方がいいらしくて。
行徳:岡部先生が声をかけてくれて、すぐに決めました。泊まりやったし、そういうのを体験したことなかったんで、行ける環境にあるなら、行ってみたいと思って。結構軽い気持ちで。
 
岡部:みんな結構軽い気持ちで行くんだよね。でも受け入れ側の人たちは「社会福祉士になろう!」みたいな感じで熱い気持ちで迎えてくれるから、学生も楽しくなって帰ってくるんです。みんな染まって帰ってきて(笑)。
 
行徳:すごい楽しかったです。来年も行きます。福知山は初めてで、めっちゃテンション上がって。施設ごとに2人に分かれたんですけど、自分は重度の障がい者のところに行って話を聞いたり遊び相手になったり、ご飯を食べたり体操したりしました。
 
岡部:重度の障がいがある人たちとかかわることはあまりないと思うんだけど、どうでしたか?
 
行徳:上手く話ができない方もいて、初めてでどうやって話していいかわからなかったんですけど、ちゃんと笑ったり、言葉では表せてないからこそ表情で表してくれてたりしたんで、最後には行って良かったなって思って。めっちゃ行ってよかったと思いました。ただ、笑うのって普通は楽しいじゃないですか。でもそのとき初めて、笑うことがしんどいなって思いました。自分の感情ってあんまり相手に出したらダメだと思ってたので、ずっと笑顔でいました。
 
岡部:生活施設は人と人との関わりだから、スタッフでも嬉しい時は嬉しいし、楽しくないときは無理に笑う必要はないんじゃないかな。いろいろ考えることができた機会だから、これからまたボランティアとかに行って経験してもらえたらいいね。

PROFILEプロフィール

  • 岡部 茜

    社会学部コミュニティデザイン学科 講師



    石川県生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。 博士(社会学・立命館大学)。滋賀県立精神保健福祉センターひきこもり支援センター非常勤職員(2013~)などを経て、現在に至る。
    生活困難に直面している若者を対象としたソーシャルワークについて研究している。現代社会では、ひきこもりやホームレス、過労死など様々な若者の生活困難が明らかになりつつある。そうした状態を統一的に検討するソーシャルワークの視角を考えるとともに、生活に困難さを感じている若者とそうした課題に関心を持つ人々が、お互いにより生きやすい地域・社会づくりを可能としていける方法を模索している。



  • 大学案内の冊子を見てピンと来た大谷大学。オープンキャンパスも何度も参加し、充実したフィールドワークに魅力を感じて受験を決めた。1年生のうちから社会福祉施設の現場を見て話を聞き、体験させてもらった経験がさらなる意欲につながり、中学の職場体験で抱いた福祉の仕事への興味が、社会福祉士という形のある夢へと育ってきた。
    夜回り活動や引きこもり支援をしている経験豊富な先生のもと、持ち前の朗らかさを発揮して勉強していく予定。