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OTANI TALK

Advance2016

人文情報学科 p.06


このページに掲載している情報は、取材当時(2015年度)のものです。

06:わかるための最適なアプローチを提供する研究

奥田:先生の研究はどんな感じですか?

酒井:私は以前から、図を作って説明する際の図はどんなものだったら良いか、それからどういう仕掛けが必要かというのを研究していますが、ここ最近、人によってどういう見せ方をしたらわかりやすいかということに関心があるんです。例えば料理の手順。最初はこれをやって、次はこっちをやっている間にあっちをこうしておいて、という複雑な手順をどう説明されたらわかるかというのには、結構個人差があるんですよ。レシピと動画を見ながら進めるのが良いっていう人もいれば、1つずつ順番だけ書いてくれればそれで良いという人がいたり。

対談の様子

奥田:私、料理はごくまれにお菓子を作ったり、野菜を切るのを手伝ったりするくらいなので、そういうのにこだわりはないですね。

酒井:わりと目分量で行くタイプですか?

奥田:はい。だいぶ大雑把です。

酒井:でもケーキなんかは、レシピの分量どおりやらないとうまくいかないでしょ?物をバラしたりするのが好きという話を聞いていると、きっちり計ったりしてそうだけどね。

奥田:対象が無機物か有機物かの違いだと思います。

酒井:そうか。有機物に対してはわりとざっくり行くのか。

奥田:はい。有機物ならその物質が何とか対応してくれると思って(笑)。

酒井:この辺の議論で言うと、お年寄りに認知症が出てくると料理ができなくなるんだそうです。こっちを置いといてそっちをやるという、段取りをつけることができなくなるんです。フローチャートのように表せれば良いんだけど、料理の段取りっていうのは単純な手順で表し切れない部分が多いからね。

奥田:そういうの、情報系の用語でありましたよね。授業でもやりました。

酒井:PERT図ですね。ITパスポート試験にも出てくるよね。情報系の試験には出てくるんですよ。

奥田:あれを組み立てるのが難しいんですね。

酒井:認知症というのは短期記憶が弱くなったりするので、次に何をすれば良いのかということをカードで示していったりすると、わかりやすいという話もあります。小学生や幼稚園の子どもが物事を理解するのにはすごいバリエーションがあって、この子にはこういう教え方をした方が良いけど、同じやり方をしても別の子には全くわかってもらえない、ということがあるようです。でもそれはその子の理解力が低いわけではなく、別のアプローチでやってみるとストンとわかってくれるということが教育の現場ではあるらしいんですよ。一番難しいのはその子にどんな教え方が向いているのかを見極めることなんですけど、見極めたとして、それをカスタマイズした見せ方を用意して、その場その場で提示していけると良いなという話を研究仲間でしています。

その研究の終着点をどこにするかという話は全く見えていないんだけど、人によって理解の仕方が違うという前提で、その過程でどんなものを見せていけば良いのかということに関する事例を集めていこうと思っています

対談の様子



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