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OTANI TALK

2019

文学科 p.08


このページに掲載している情報は、取材当時(2018年度)のものです。

08:文学にかかわる様々な領域を探る

泉谷:卒業論文については、どういったものを専門にして勉強していきたいと思っていますか?

土手下:何も決めてないですね……。今は「現代文芸コース」に進みたいなと思っているんですけど、古典も結構好きで。悩んでますね。

泉谷:それはすごくいい悩みですね。「古典は今と文字も違うし、難しそうだから、近現代にしとくか」っていう消極的な選び方はやっぱり良くない。結果的にその人のためにはならないんですよ。どっちも捨てがたいと思って選ぶのはすごくいいと思うんです。自分が今読んでいるものだけに限定してしまうと良くなくて、他の時代のものにも敬意を持って接して、そこは見ておかないと話にならないっていうことですよね。文学にかかわる様々な領域を悩みながら探っていくっていうのはすごくいいことだと思います。古典に興味があるのはなんで?

土手下:和歌に込められた意味とか、この人はこういうつもりで書いてたのかっていうのをたどっていくのが面白いなって思ってて。文字が違うので大変だなとは思いますけど、今でも家族でお正月に百人一首をやりますし。

土手下さん

泉谷:すごいいいね。雅だね。家族全員、百人一首を覚えてるの?

土手下:父はそうでもないですけど、母と私と、妹2人でやります。小学校の時に百人一首を覚える機会があって、それからやるようになりました。高校の時にもクラス対抗の百人一首大会があったりして。私もクラス代表で出たこともあるんですけど、3回戦敗退でした。

泉谷:でも初戦敗退じゃないんだ。それはやっぱりすごいですよね。あれ、速い人は本当に速いですからね。でもそういうご家庭だから本が好きになったんだろうね。

土手下:そうですね。母も本が好きですし。

泉谷:やっぱり学校の先生から「やれ、やれ」って言われてもね。

土手下:高校の古文の教科書も面白いと思って読んでました。

対談の様子

泉谷:教科書制作会社さんが喜ぶ発言だね(笑)。教科書はたくさんの人たちが協力して作っていて、より今の生徒さんに合う作品は何だろうって考えて作られているので、ぜひ有効活用すると良いと思いますよ。大学の授業で扱った中では、何か面白い作品はあった?

土手下:『キャラメル工場から』っていうのも良かったです。

泉谷:僕の授業でやったやつだね。昭和初期の作品なんですが、おそらく今の時代にあれを発表しようとしても、多分どこの出版社も出してくれないです。それくらい今の感覚とは違うんです。逆に言えば、そういうのにも触れられるっていうのが大学の魅力だと思うんですよ。今ふらっと本屋さんに入っても、おそらくないであろう作品に出会ってもらう必要があると思ってて。どうなるかわからないけど学生に投げ込んでみていて、それが印象に残ってるっていうのは嬉しいですね。作品研究はどうでした?

土手下:結構地道な作業が多いですよね。

泉谷:そうなんですよね。それを続けていくっていうのがね。でも僕の学生の頃に比べたら、本当に皆さんは素晴らしい学生なのでね。1年生のうちから基本的なところを学んでくと、絶対に4年生になっても役に立つと思いますから、ぜひこの調子で頑張ってください。

PROFILE

  • 泉谷 瞬(Izutani, Shun)文学部文学科 講師

    泉谷 瞬(Izutani, Shun)文学部文学科 講師 1985年奈良県生まれ。立命館大学文学研究科日本文学専修博士課程後期課程修了。京都学園中学高等学校国語科非常勤講師、立命館大学文学部非常勤講師、武庫川女子大学文学部非常勤講師などを経て、現職。
    現代文学を、ジェンダーの観点から読みかえる研究をしている。その中でも特に、現代社会における「結婚」の構造を、様々な作品の読解より考察することを重点的に行ってきた。文学を勉強するにあたって最も興味を持つ点は、「自己と他者の存在がどのような歴史的・社会的・政治的な配置のもと存在し、そしてその諸条件においてどのような身体と想像力を獲得し得るのか」ということ。

    (文学部文学科)泉谷 瞬 講師の紹介ページはこちら ≫
  • 土手下 汐里(Doteshita, Shiori)文学部文学科 2018年4月入学

    土手下 汐里(Doteshita, Shiori)文学部文学科 2018年4月入学 日野高校(滋賀県)卒業。
    子どものころから百人一首を通して古典作品に親しんできた。また高校生の頃から創作を続けるなかで、日本語表現の幅を広げたいという思いから文学部を探し、伝統ある大谷大学を見つけた。自分では手に取らないであろう作品と出会える授業は文学研究に臨む姿勢を考える良いきっかけになっているし、文藝塾では自分の創作を講評してもらう機会も得た。
    学園祭実行委員会に所属し、高校とは圧倒的に自由度の違う学園祭もやり切った。通学に時間がかかることも、課外活動での忙しさも、充実感に変換できる素質で乗り切り、生き生きと大学生活を過ごしつつ、次なる目標を探している。

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