ここからサイトの主なメニューです

Home > OTANI TALK > 2019 > 文学科 p.06

OTANI TALK

2019

文学科 p.06


このページに掲載している情報は、取材当時(2018年度)のものです。

06:文学研究の社会的意義

土手下:先生の研究テーマは何ですか?

泉谷:僕は現代文学で、特に女性作家の作品について、ジェンダーの概念に基づいてアプローチしています。ジェンダーってわかります?

土手下:男女に関わること。

先生の本棚

泉谷:辞書的に訳すなら、「性別役割分業」ってことなんだけど、もう少し具体的に言えば男性・女性に課せられた社会的なイメージですね。女性はスカートをはくべきだとか。肉体的には男性だってスカートをはけるんだけど、女性だけがスカートをはくのはなぜだろうって考えるのがジェンダーの方法で。今の私たちはどういうジェンダーというものを持って生きているんだろうっていうことで、文学作品にも通用するアプローチなんですね。いかに男女観が表れているかとか。作品を詳しく読み解いていくことで、実は僕たちが固定観念として思い描いているものが全く異なるものであったり、性に対する新しい可能性が作品から読み取れるとかね。

土手下:「国文学概論」の授業で、男性が女性のふりをして作品を書いたり、女性が男性のふりをして書くっていうのを習ったんですけど、そういうのもジェンダーですか?

泉谷:もちろんそうですね。『土佐日記』とかね。「書き手は女だろうか」って私たちが思ってしまうのが、そもそもジェンダーですよね。「女っぽい」とか、そもそもどこから来てるんだっていう。そう考えてしまうっていうのは、見事にジェンダーの概念が出てますよね。書き手は、逆にそういう僕たちの思い込みを利用して書いているっていうすごいテクニックです。そういうのに興味がある?

土手下さん 土手下:はい。LGBTとか、今結構ニュースになったりするじゃないですか。そのうちそういうのがニュースにもならない社会になると思うんですけど、文学作品でも当たり前のように小説に書かれるようになったらいいなあって思ってます。バイト先の本屋でも、そういう本が目に付くんですよね。

泉谷:本って、並べてるだけでも効果があるんですよ。本当に。僕も研究室に本をたくさん並べてますけど、全部を精読してるわけじゃないんです。でも、表紙や目次を見るだけでも、結構良い情報となって頭の中に入ってくるんですよね。文学研究って言うと、本を読んで感想言ってるだけって思われることもあるかもしれないけど、社会的意義っていうのもやっぱりありますし、ジェンダーとかセクシュアリティとか、ますます大事になってきますから、そういった面からもいろいろな勉強をやってほしいなと思っています。

Home > OTANI TALK > 2019 > 文学科 p.06

PAGE TOPに戻る

ここからサイトの主なメニューです