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OTANI TALK

2016

文学科 p.09


このページに掲載している情報は、取材当時(2015年度)のものです。

09:中国の奇妙な文学の世界を楽しむ

今井:先生の専門はどんなことですか?

浦山:中国の言葉。音なんです。明清時代、16,7世紀の頃の音を、当時の思想とからめて理解しようとするんですよ。

浦山先生の本棚

今井:音って思想と関係あるんですか?

浦山:そうなんです。五行って知ってる?火水木金土。5つに分類した音をそれに結びつける。それがぐるぐるまわるわけ。そのめぐりと音の発音器官を結びつけて関連性を見出そうとするんやけど、その音の解釈に思想が関わってくる。そうすることによって発音された音はすごく自然の理に適っており、耳に心地よいから素晴らしい、みたいなことを書いてある本がたくさんあって。それはどういうことなのか、というのを研究してます。

今井:全然わからへん(笑)。中国文学って難しい印象があるからかな。日本文学はずっと一緒のイメージがあるけど、中国文学はガラッと話が変わるイメージがある。

浦山:いっぱい遺し過ぎてるからかな。基本的にあの国は記録フェチなのよ。文献がたくさんありすぎるから、ものすごくバラエティに富んでるように見えるのかな。

今井:日本文学は最終的には一緒ですよね。だいたい日本人が考えることだし。

浦山:確かに中国文学の中には、突拍子もないことを書いてるのがあるよね。仙人が腸をお腹から取り出して洗うとか。そんな話を書いた日本人なんて知らないでしょ?それを読んだら「これ、絶対おかしい」って思うのが日本人。でも中国人は「すごい。こういう発想をする奴、1人くらいいるかもしれない」と思う。中国って奇妙なこともいっぱいあるけど、この国ならそういうこともあるかもしれない、って思わせるよね。それが楽しい。

今井:日本文学は、良さを隠しますよね。だから1回読んだだけじゃわからない。

浦山:それはジワジワと面白味がわかるという良さだね。中国はわかりやすいかな。わからんのもまた楽しい。「あんなわけわからないこと言ってるわ〜」みたいな。本当に奇妙な世界で、それを楽しめるかどうか。「僕は無理」と思うか、「またこんなん言って〜」と思うかだね。

対談の様子

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