研究内容

 19世紀ドイツ語圏における女性の作家の文学作品について研究しています。ものを書く行為が性別化されていた時代に、女性の書き手が、自らをどう位置づけ、当時の性規範をいかにかいくぐりながら創作活動をしていたのかについて、ジェンダーの観点から文学ジャンルやモティーフなどを手がかりに研究しています。そして現在は、オーストリア・ハブプスブルク帝国領だったガリツィア地方(現在のウクライナ南西部やポーランド)が、ドイツ語作家によってどう描かれてきたかなど、文学のトポスについて研究しています。

ゼミ紹介

 ゼミでは、日本語やドイツ語の資料をとおして、ドイツ語圏の文化や芸術、社会などについて学んでいきます。まず、各自が興味のあるテーマを選び、問いをたて、調べたことを人にわかりやすく伝える練習をします。そして、人の発表にたいする質問やコメントの仕方も学びます。発表の準備やゼミをとおして、自分のあらたな関心を発見してもらいたいと思っています。

主な担当授業科目

 国際文化概論/国際文化演習/ドイツ語のしくみと表現

所属学会

 日本独文学会/日本独文学会京都支部

経歴・活動歴

 大分県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程 研究指導認定退学。博士(文学)。京都大学非常勤講師、滋賀大学非常勤講師、奈良女子大学非常勤講師、龍谷大学非常勤講師などを経て、2019年より現職。
 

主要著書・論文

 
共著 『現代ドイツ文学 境界の揺らぎ』(2015年、日本独文学会研究叢書)
論文 「「鏡像」の詩学 — アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフの『ユダヤ人のブナの木』」
「もうひとつの農村ユートピア — ペーター・ローゼッガー『最後の人ヤーコプ』におけるアメリカ」
「閾の存在としての女吸血鬼とジェンダー—ドロステ=ヒュルスホフの『ローデンシルト嬢』」
「ドイツ語語彙習得を目的としたスマートフォンアプリケーションの開発」(共著)
「女の芸術創造—ドロステ=ヒュルスホフの未完の悲劇『ベルタあるいはアルプス』における両性具有のモチーフについて」
「三月前期の書く女たち——ドロステの文学的パノラマとしての『ペルデュー! あるいは出版人、詩人、そして文学かぶれの女たち』——」

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