渡辺 啓真 教授 WATANABE Hiromasa
- 専門分野
- 【倫理学】
文学修士
【研究領域・テーマ】
哲学・倫理学/生命・環境思想/情報と倫理
研究内容
「生命」「環境」「情報」に関わる倫理的問題を考えるにあたって、その基礎にある「生命」「自然」「情報」といった観念について思想史的、哲学的に確かめるとともに、「価値」「所有」「権利」「人格」といった倫理学の基礎的な問題系の考察を深めていきたいです。その際、プラグマティズムやプロセス哲学、特に A.N.ホワイトヘッドの哲学から学びたいと思っています。
ゼミ紹介
主に西洋の倫理思想における基本的な問題、たとえば、自己と他者、自由、正義、権利、良心などについて書かれた古典的なテキストからの抜粋を、じっくりと丁寧に読んでいきます。このように、倫理学・人間関係学のテーマについて考えていくうえでの基礎的な考え方や概念を学ぶとともに、卒業論文については、各自の関心に応じて古典的なテキストに取り組んだり、生命倫理、環境倫理など現代の問題に取り組み、発表と議論を行っています。
主な担当授業科目
【院】哲学特殊研究(演習)/哲学科演習/英米哲学文献を読む/倫理学概論/情報と倫理
所属学会
関西倫理学会/日本生命倫理学会/関西哲学会/日本ホワイトヘッド・プロセス学会
経歴・活動歴
1959年生まれ。京都大学大学院文学研究科哲学専攻(倫理学)博士後期課程単位取得退学。文学修士。大谷大学文学部専任講師、助教授を経て、2004年大谷大学文学部教授、現在に至る。
主要著書・論文
共著
- 『環境思想を学ぶ人のために』(世界思想社、1994年)
- 『「自己」の揺らぎと変異』(アカデミア出版会、2004年)
- 『政治・権力・公共性』(世界思想社、2011年)
共訳
- 『リベラル・ユートピアという希望』(岩波書店、2003年)
論文
- 「道徳と客観性-道徳をめぐる実在論と反実在論」
- 「人間・動物・環境」
- 「「内在的価値」と生命倫理-ロナルド・ドゥオーキンの解釈をめぐって-」
- 「情報プライバシーについて」