生涯学習講座

2015年度前期受講講座
「シリーズ『教行信証』の思想 ③「行巻」を読む」 「女性と仏教Ⅰ」

2015年度前期講座受講生/當麻 秀圓さん

 私は、10年以上前から大谷大学の生涯学習講座を受講しています。今回受講したのは2講座。僧侶である私は、聞法として「シリーズ『教行信証』の思想③「行巻」を読む」を受講しました。若手の先生による丁寧な講義は、初めて受講される方にもおすすめですし、安居や真宗教団による勉強会とはまた違った良さがあります。「女性と仏教Ⅰ」は、めずらしいテーマだと思い受講しました。お釈迦様のお母様の話などは初めて知ることも多く、興味深い講義でした。両講座とも後期の続編を楽しみにしています。

 以前はベテランの先生方による真宗学の講座が中心で、受講者も寺院関係者の方が多かったですが、今は様々な講座が開講されているので受講者層も変わってきているようです。大学での講座は敷居が高いと思われがちですが、ぜひ気軽に受けてもらいたいです。

 最近感じているのは、ひとつの事について深く学ぶことも大切ですが、多岐に渡る勉強も必要だということです。先日参加したある人権学習会では、性同一性障害がテーマになっていました。これまでは、自分にとっては、人権学習といえば過去の問題について考えるものでしたが、現代の問題を考えるというのは新たな視点だと思いました。人権学習も昔とは変わってきています。新たに勉強しなければならないことはこれからますます増えていくでしょう。

 私にとっての生涯学習講座は、聞法の一つの手立てです。仕事が一段落し余裕ができた時間を有意義に使っています。大学という場所のおかげかもしれませんが、ここで勉強したことは何かの時に活きてくるのです。もしかしたら学生の時よりも今の方が熱心に勉強しているかもしれませんね。