生涯学習講座

2014年度後期受講講座
「超高齢社会を生きぬく条件」 

2014年度後期講座受講生/上林 弘光さん

私は、仕事のため三十数年間を海外で過ごしてきました。長い海外暮らしで感じたのは、自分がいかに日本人として日本の事を知らないかということ。このことから、日本の歴史について学び直したいと強く思うようになったのです。

退職後、縁あって学問の都である京都に住むことになり、大谷大学の生涯学習講座に出会いました。これまでに京都の歴史に関する講座をいくつか受講してきましたが、どの講座も興味深い内容でした。やはり歴史は一つの事実に対して複眼的な見方をしなければなりませんし、そこが歴史のおもしろさですね。

今回受講した山下憲昭先生の「超高齢社会を生きぬく条件」は、歴史の分野ではありませんが、自分の老後について知っておくべきだと思い受講しました。具体的な数字や事例を交えた講義は、非常に勉強になりました。

山下先生は「制度に頼らず、自分自身で心身共に長く健全でいるためのトレーニングをしなさい」というメッセージを発せられていたと私なりに解釈しました。私は、近所のイベントに積極的に出かけたり、ドライブしたり、本を読んだりと、意識して充実した日々を送るように心掛けています。
これは持論ですが、「今日はこれをしなければならない」というような使命感は、正のストレスとして良い方向にはたらくと思うのです。いわゆる緊張感というのでしょうか、服装をきちんとして外に出て、人とふれあい新しい知識を得る。そのようなすべての物事が、心身の健康に良い刺激となるのだと思います。

今後も引き続き、歴史の講座を中心に受講していきたいと考えていますが、現地を踏査する講座があればいいですね。実際に行ってみると、学んだことに一気に現実感がわき、言葉にできない興奮があるものです。学びの中で生まれた疑問に対して、自分なりに考え、専門家に聞き、実際に足を運ぶ。そうすることで、知識と知識が結びつき、さらに知りたい事がどんどん生まれていきます。Curiosity(好奇心)は私の頭の中を絶えず駆け巡っているのです。