生涯学習講座

2013年度後期受講講座
「カフェで哲学(4)死生学の現在」

2013年度後期講座受講生/小西 誠二さん

大谷大学の近くに住んでいる私は、昨年の退職を機に、週に2、3回は図書館や食堂を利用しています。以前に暁天講座*を聴講したことはありましたが、今回初めて、生涯学習講座の藤枝真准教授「カフェで哲学(4)死生学の現在」を受講しました。

受講しようと決めたのはそのタイトルでした。真宗門徒の私は、真宗の大学がどのように死生学を扱うのか、年齢的にも身近になってきたテーマであり、大変興味を魅かれました。3回という講義回数も丁度良く、「生き死に」について分かりやすく講義してもらえるのではないだろうかと楽しみに申し込みました。聞けば、この講座は応募者が多く、抽選となるとのことで心配しましたが、運よく当選し受講することができました。

スライドを交えた藤枝先生の講義は、歯切れがよく、とても分かりやすかったです。真宗とは異なった視点の話も多くあり、とても新鮮で興味深いものがありました。最終回に行われた座談会では、参加した人たちがみんな熱心でとても驚きました。

大谷大学の生涯学習講座には、講義をビデオで復習できるという制度があります。欠席した場合でも講義が聞けるので安心ですし、復習できることは今後の学びにも繋がります。ぜひ、継続して欲しいと思っています。

今、私には興味を持っているテーマが2つあります。その1つは「浄土」。どうしても真宗関係の事柄に興味がいってしまうのですが、「どうしたら救われるか」といった法話で取り上げられるようなテーマを、講義として取り上げていただきたいと思います。もう1つは「介護」。介護を受けるということを考えなければならない年齢にさしかかった今、介護される側がどのように心がけたらいいのか、介護の心得を学べる講座があればぜひとも受講したいと考えています。

学ぶこと-それはいかに死んでいくかを考えること-だと思っています。そしてそれは、「いかに生きるか」を考えることとも言えます。まさに今回、受講したテーマに繋がるのですが「いかに生き、いかに死ぬのか」を考えるために私はこれからも学ぶことを続けていきたいと思っています。

*暁天講座…大谷大学で毎年夏に行う早朝講座