生涯学習講座

2004年度受講講座
『熊野信仰の諸相-紀伊山地の自然と日本人の信仰-』ほか

2004年度講座受講生/大谷芙美江さん

受講講座 熊野信仰の諸相/陰陽道と修験道/荘厳の京都学

大谷さん写真

5月10日より「熊野信仰の諸相」という講座を受講し、その折、熊野山地の自然と日本人の信仰ということで、フィールドワークに参加しました。聖地熊野の自然は私の心を捉えて止みませんでした。しっとりと落ち着き、魂の故里に戻ったようで、呼吸するのが楽になったように感じられました。
お友達もでき、その後豊島先生を囲んでの「熊野三山交流会」を結成することになりました。そのお友達が「陰陽道と修験道」に参加されると伺い、私も是非にと全6回受講しました。木場先生が陰陽道の歴史と各地方への広がり、果たした役割、そしてその奥深さを分かりやすく教えていただき、大変興味深い内容でした。
   

講義での散華の制作 手前筆者・奥友人

あっという間に終わり淋しく思っていましたが、さらに次もと、今度は、お友達が私に誘われる形となり、一緒に「荘厳の京都学」という講座に参加しました。お友達と並んで楽しい時を過ごすことができました。声明、散華、なんという厳かで優美な世界でしょう。夢見心地とはこういうことをいうのではないでしょうか。散華を描き、つたない絵でもうれしく感じました。
大谷大学で学べたこと、皆様のお助けがあってのことと感謝しつつ、前期3講座を終えました。古都京都の地で、また仏教の学都で学べたことを、私はいつまでも忘れないことでしょう。

その後、7月1日に世界遺産に登録された吉野金峯山寺の秘仏金剛蔵王権現のご開帳を拝観する機会があり、その折、修験者の方が「山に伏し野に伏し修行するけれど、人間の中で修行することが一番大変なことだ。」と話されました。本当にそうだ、沢山の人々の中で生かされていくことの幸せを心に強く思ったことです。このような学習の機会をいただき、皆様にお礼の意を表し、この講座のご発展をお祈り申し上げます。

「荘厳の京都学」で制作した散華