生涯学習講座

2006年度受講講座
『「愚禿釈親鸞」の名告りの意義』ほか

2005年度講座受講生/建部智宏さん

受講講座 『愚禿釈親鸞』の名告りの意義/親鸞真筆「坂東本」に学ぶ親鸞の生涯

建部さん写真

私は、「愚禿釈親鸞の名告りの意義」と「親鸞真筆『坂東本』に学ぶ親鸞の生涯」この2つの講義を受講しました。
今思えば、私は教室に入って先生の話を聞くということをずっと「しなければならないこと」と受け取って学生時代を過ごしていたように思います。しかし、その学生生活を終え年月を重ねるにつれて、いかに自分は貴重な時間の中にいたのかということを感じます。

仕事の関係上、人前で話すということがよくあるのですが、例えば、あるひとつの物事を相手に理解してもらおうとしたときに、その物事を話す側が本当にわかっていないと相手には伝わりません。物事一つを伝えるということの困難さを味わったときに学生時代の講義を思い出しました。各分野のいろいろな科目を深く研究し理解されている先生方が、そのことを伝えるために話をされるということ、そしてかつてはその話を聞くという時間を過ごしていた自分をうらやましく思いました。そしてそんな時間を再び持ってみたいと思い、早速、社会人向けの講座を探しました。そのときに見つけたのが大谷大学の生涯学習講座のパンフレットでした。

実際に受けてみての感想は、学生時代を終えてからこのような時間を持つということは非常に困難ですが、「しなければならない」ことで一日のほとんどの時間を費やす生活の中で、こういう時間を持つことの贅沢さを感じました。
また、専門に研究されている先生の情熱には驚きました。今回受講した親鸞聖人の研究をされている先生がおっしゃっておられた「親鸞聖人という方の歩みは、ここまでやったら終わりというものではありません。常に現在進行形なのです」という言葉が印象的でしたし、先生方からもそういう姿勢が伝わってきました。
今回のように、自分から「学びたい」と思ったときに教室の扉を開けてくれていたことを嬉しく感じました。