生涯学習講座

2006年度受講講座
『アジアを行く(3)モンゴルの歴史と文化-チンギスハン即位800年を記念して-』

2006年度講座受講生/西川千鶴子さん

西川さん写真

この三月に仕事を定年退職した事を機会に、何か自分に学べるものがあるだろうかと模索しておりました時に、大谷大学開放セミナー「モンゴルの歴史と文化 —チンギスハン即位800年を記念して—」の記事が目に入りました。
歴史が好きで、チンギスハンの生涯の本も読んでおりましたので、大学の門をくぐるのに多少躊躇いもありましたが、何事も一歩ふみ出さなくては始まらないと受講を決めました。

おだやかでソフトな話し方の松川先生のお話しは、大変聞きやすいものでしたし、等々力先生のホーミー、バー・ボルドー先生のモンゴル相撲、最終回ではモンゴルの食生活の講座と、モンゴル料理試食会など、とても楽しい講座でした。松川先生は、温和で気さくなお人柄で、歴史について熱心にご教授くださり、そしてともにテーブルを囲んで色々お話をする機会もあり、大変嬉しく心温まる時間を過ごすことができました。

放牧民の子どもたちと

そして講座の受講後には、自分で実際にモンゴルまで旅行に行きました。モンゴルの広大な草原をバスで走り、放牧された沢山の家畜の群れ、点在するゲル、遥か向こうの山々、まるで別世界にいるようでした。遊牧民のゲルを訪問し馬乳酒を頂き、牛馬の乳搾りの見学、山羊料理の見学、乗馬体験、カラコルムの満点の星と日の出、手付かずに守られている戦士の墓地等々、貴重な体験に感謝しました。

今や地下資源も豊富にあるといわれる発展途上国モンゴル、ウランバートル市内には車があふれ、立派なデパートもあり、物品は豊かに人々の生活をうるおしているように見える反面、街のはずれには慎ましい生活がしのばれるようなゲル集落も見られました。異国の地に立ち、異文化にふれる。その思いで旅する私にとっては忘れ得ぬ思い出の地モンゴルでした。

ゲルにて馬乳酒をいただく

大谷大学のセミナーで、自分にあった講座をまた見つけてぜひ参加したいと思っています。大学キャンパスも散策させていただきました。若い人の姿を見ながらホッとする空間だと感じました。