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OTANI TALK

Advance2019

哲学科 p.04


このページに掲載している情報は、取材当時(2018年度)のものです。

04:身の回りのことから哲学する

村岡:最近のゼミでは、4年生の卒論を読んで思ったことを言うんですけど、全然思いつかなくて。「本当だ、その通りだな」って納得しちゃうんですよね。コメントを書くことになってるのに、的確なことが書けなくて。

脇坂:それでもいいんだよ。もちろんドンピシャで書ければいいけど、ちょっと論点がずれてたり、方向が違ったりしてても、4年生にとっては必要やし。それに、4年生の卒論のためだけのゼミじゃないしね。

村岡:それでも思い浮かばないんですよね。私、結構考える前に時間がかかるタイプで。事前に読んでたりしたらわかるんですけど。でも、ゼミの発表のおかげで結構話す力がついていると思います。

脇坂:1年生の頃から前に出てしゃべらせてるからね。哲学科ってしゃべらされるんですよ。「どう思う?」ってめちゃめちゃ聞くもんね。「脇坂先生の授業、めちゃめちゃ疲れるわ~」って言われる(笑)。

脇坂先生

村岡:4年生の発表を聞くと、いろんな考え方があるんだなー、すごいなーって思います。社会問題とか、身近な問題から哲学につなげている人が多いなっていう印象です。死刑制度とか、自分たちの身の回りにあるところから考えることが多いのかな。今までの自分の生き方から哲学に興味を持って、っていう人が多いからかな。

脇坂:卒論って、キルケゴールとかカントとか、哲学者を扱う人と、愛とか死とか、テーマでやる人とがいるんですけど、私のゼミではテーマで選ぶ人が多いですね。その方がやりやすいからかな。哲学っていろいろなテーマでできるのがいいよね。ただし、ちゃんと哲学の本を読まないとダメだけどね。卒論はどんなことをテーマにしようと思ってますか?

村岡:徳倫理学です。1年生のときに佐々木先生の「哲学科特殊演習1」を取ったときから気になってて。

脇坂:佐々木先生はどんなこと言ってた?

村岡:情動っていう言葉があって、やらなければいけないと思ってやるのではない、って。義務論とか功利主義とかも扱いながらやったのを覚えてます。

脇坂:義務論だと、感情みたいなものはぶった切って、自分の良心が命じることをやるっていう感じなんだけど、徳倫理学っていうのはもうちょっと情動とか感情とか、人の温かさとか人間臭いものを入れていく倫理学なんだよね。

脇坂先生の本棚

村岡:テキストは忘れちゃったんですけど、もし義務論を持ってる道徳的聖者がいたら、自分がやりたいことと反対のことをしなければいけない時があるから、普通の人間らしい心理には合わないっていうことが書いてあって。

脇坂:シラーっていう人がカントを批判してそういうことを言ってるんですよね。義務論を文字通りに受け取ると、冷たい倫理学って感じがするよね。じゃあ今のところ徳倫理学なんですね。

村岡:はい。でも何をどう扱うかはまだ考えてないです。今度4000字のレポートを書いて発表するっていうのありますよね。何も思い浮かばなくって。

脇坂:徳倫理学をみんなに紹介するっていうのでもいいよ。義務論とはこんなふうに違う、って。他と比較した時に、特徴が見やすくなるでしょ。



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