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OTANI TALK

Advance2017

文学科 p.06


このページに掲載している情報は、取材当時(2016年度)のものです。

06:古代と現代の言葉をつなぐ文法

大秦:これまで勉強をしてきて、疑問に思ってることなどありますか?

宮澤:私、ドイツ語を取ってて、今もドイツの文学や民衆文化の授業を取っているんですけど、昔の日本の憲法はプロイセンから来ているものが多かったり、ドイツと日本って切っても切れないようなところがあると思うんです。ドイツは革命とかいろいろな波乱を経てきたから、それなりに文章の構成も変わって今のドイツ文学になってきたと思うんですけど、日本はドイツに比べればまだ平和なのに、なんでここまで文法が変わっちゃったのかなって。日本はそもそも言葉が変わってきてるじゃないですか。何でこんな違うんだろうって思います。

大秦:異なる言語や文化を前にしたときに、自分が属している文化や社会にいっそう意識が向くんですね。日本はドイツに比べて平和な社会が続いてきたというところは異論もあるでしょうが、日本の言葉についてはね、1400年、大元のところは全く変わってないと思いますよ。「はじめひとつの言霊なり」のままですよ。単語は大きく変わってますけど、今の言葉に置き換えて訳せるでしょ。そう考えたら1400年、本質は全く変わってないですよ。

対談の様子

宮澤:変わってたら訳せないのかぁ。

大秦:もちろん表現法に時代の変化はあるから、そこをどう加味するかやな。変わっている部分と変わっていない部分について、『あゆひ抄』は、かなり明確な意識をもって書かれている。だから、そこにもし興味をお持ちならば、今のテキストは非常にやりがいのある範囲やと思うので、ぜひ考察を頑張っていただきたい。いろいろ聞けて今日は面白いです。それで、まだはっきりしてないと思うんですけど、卒業論文はどういう方向になりそうですか?今までの学びを生かせる方向での論文にする?

宮澤:そうですね、でもいろんな面から変わってきているので……。

大秦:『あゆひ抄』でやるなら、富士谷成章っていう江戸時代の学者の目を通してみた言語分析の方法について、っていうのは1つのテーマになりうると思いますよ。変わった用語を使う人ですけどね。「服を着ている」っていう表現で言葉の説明をする。

対談の様子

宮澤:それはわかりやすかったです。

大秦:あるいは、文法論をやりますか?文法ってのは、文章を読むための道具でもあるんだよね。表面的に全然違う、古代の文章と現代の文章の橋渡しをする役割として辞書や文法書があるんですけど、これには言葉はどういう働きをしているか、文がどうやってできているかってことを掴むと同時に、パッと見たら意味が取れないような文章を、今にわかりやすく伝える働きもある。だから文学研究の一環で、作品をよりよく理解するってこともテーマに入ってきますよ。そういう意味では、文学研究ってのも方向性としてあると思うんです。宮澤君は、いろいろな視野をつかみ取った上で文法をっていうことやから、期待できますわ。あ、プレッシャーかけてるんじゃないよ。楽しみだなあって、悪い選択じゃないよってことです。大変楽しみな今後があるのではないかと。



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